産業遺産情報センターを見学した
ここは二度目の訪問なのだが予約が必要とは知らずに訪問したために特別に第3ゾーンだけを案内頂いた
そこで今回はキッチリ予約して見学させていただいた
見学コースはボランティアのガイド付き2時間のコースを予約した
展示コーナーは第1から第3の3ゾーンで、第1と第2ゾーンは男性のボランティアの方で、おそらく鉄関係のお仕事をされていた方だ
ここでは開国する前後に日本周辺の世界では200年間における産業革命前以降の重工業産業が発展している事に驚いた日本の先人達が
世界に飛び出し、貪欲にその技術を学び日本に持ち帰り、およそ50年間で世界のレベルに追いついた明治の産業遺産を紹介している
昨日までチョンマゲを結い武士道を貫いていた若者が世界に飛び出し
言葉や習慣の違う国で孤独に耐えて、ただひたすらに明日の日本が他国の属国にならない為にと
短時間で必死に学び技術を持帰り
それを日本でも可能にするインフラも構築して
現実に欧米列国に肩を並べるまでに成長させた事が現在の技術立国日本の基礎を作り上げた事を再認識させてくれた
印象に残ったのは、技術を学問の様に持ち帰っても物は出来ないということ
例えば鉄の船を作る場合、船の設計技術はもとより鋼板の製造設備とそれを安定して製造できる作業員の技術レベルが必然
その鋼板を溶接やリベット打ち、ボルトでの固定など様々な部材があり
それらを使用してしっかり組み上げる作業員の技術が整っていなければ船は完成しないし、動かないのだ
産業とは総合的で技術力の集約なのである
何度も言うが、欧米で200年かかった技術を50年で同じレベルに成長させた事は脅威としか言いようがない
長くなったので第3ゾーンは次回にする
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます