閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

懐かしい友に会う

2015-09-14 07:38:04 | 閃き
会社の後輩が来年から3年間得意先へ出向することになり、後輩を伴い得意先へのご挨拶と、住まい探しを兼ねて訪問することになった

移動は当然、車である

朝早く連れだって出掛けたが、運良く快晴に恵まれて快適なドライブとなった

車中では車を運転しながら出向に関する心構え等を押しつけがましく話したのだが、恐らくうんざりしていたのだろうと思う


昼食を済ませ得意先へ訪問してご挨拶をし、業務打合せを行って一端お暇し、宿舎探しに出掛けた

アパート探しは総務の仕事だが、会社によっては赴任する本人任せにするところもある

今回はご挨拶に伺ったので、本人に探させるのだ


勤務は事業部のあるこの街と本社のある街の2箇所

本社へは毎朝通勤ラッシュに耐えねばならないが、事業所は自転車でもOKの場所を探すという

しかし、1駅ズレると始発電車が増え、座れる可能性もあると聞いたので、急遽隣町も探す事にした


当然、隣町の不動産屋には下調べがしてないので、ふと1人の男を思い出した

それは20年近く前に、ある経済団体系に所属していた時、本部役員を務めた時の同僚が隣町にいることを思い出したのだ

本部役員は約1年間の任期だったので短いお付き合いだったのだが、同い年であるのに加え、同じ境遇であり、娘が3姉妹なのも同じであるので気があった

以来は年賀状のやり取りだけのお付き合いだった

突然で申し訳無かったが、電話をして事情を説明し不動産屋を紹介頂いた


最近では有名な不動産紹介業者が駅前の一等地に店舗を構えているのだが、個人的には地元の不動産業者に信頼を寄せている

それは何より地元に対して長年の実績と信頼を得て営業している為であり、有名な不動産紹介業者はそれら既存の不動産屋の代理で紹介しているに過ぎないのだ

直ぐに手配してい頂いたので、翌日の午後からはその不動産屋でいくつかの物件を見て回った


帰宅する前に、手配頂いた友人に是非お礼をとお礼の粗品を購入してご自宅に伺った

彼は農家で珍しい苗を育てている

都会の真ん中に広大な農園とドデカいお宅に驚いたが、それよりも20年前と殆ど変わらぬ風貌だったのには驚いた

まさに20年前の彼がそこにいた


奥様とお嬢様達は買い物にでて不在だったが、暫くお邪魔する事にした

初秋と言っても日差しが強いが、広い庭の樹木の作る木陰と、そこを通る涼しい風が快い

これだけ広いとエアコンなど必要ないのが判る

日本も欧米らしく広い戸建てがもてれば、室外機の廃熱に悩まされる事も無く、快適に過ごせるだろうと感じた


彼は、以前よりも増して穏やかになり、優しい声で近況を語ってくれた

そして、次回この地に来た時には懐かしい噺でもしながら酒を酌み交わす事を約束してお暇した

友と呼べるのはおこがましいが、私に取っては有り難い存在である


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