世間で騒いでいる基礎工事の杭打ちデータ改ざん事件は、日々新たな事実が判明し公表されている
丁度、会社の新倉庫建設の真っ最中だったので、施工業者の社長さんに今回の件について尋ねてみた
建物を建てる場合、建物自体の重さや入居する人間、設置する設備などの重さが地面にかかる為、岩盤と呼ばれる固い地層まで杭を打ったり、コンクリートを流し込んでその加重に耐える柱を作る必要がある
そこで基礎工事を行う前にボーリング調査を行って地盤がどのようになっているかを調査する
しかし、建物が建つ土地の敷地を所々調査するので、調査箇所は少ないのが通常だ
勿論、それでも地盤がどのようになっているかは判らないので岩盤までの距離を平均して鉄製のパイプを用意する
杭の数は設計士が強度計算を行って太さや本数、位置を決定する
杭は先ず、岩盤までの穴を掘るのだが、岩盤に到達したかどうか判らないので計測機を使用する
岩盤に到達すると計測機の針が大きく振れるので判るのだが、その記録紙を捏造したのだという
そこにコンクリートを少し流し込み、鉄製のパイプを挿入し、その中にコンクリートを流し込む
そして固まった後、鉄製パイプを抜けばコンクリートの柱が出来上がるのだ
今回の問題は、この柱が岩盤まで届いていない為に重さを支えきれずに傾いてしまった事にある
穴を掘る時、鉄パイプの長さより深い位置に岩盤があった場合の対処の方法は、取りあえず岩盤まで穴を掘り終え深さを調べる
次に足らなくなった分、鉄パイプを継ぎ足す必要がある
こうなってしまうと通常予備の鉄パイプが無い為に用意するまで工事を中止して待つしか無い
予備のパイプは予算オーバー分となるので、発生主義で用意するのだ
又、工事を中止する為に工期が確実に遅くなる
施工業者の社長さんは今回の件についてこうまとめてくれた
先ず、杭打ち作業チームが2チームあり、その内の1チームの不具合が集中している事、又、後半に施工した杭に集中している事から、工期を遅らせまいとして行ったのではないかと言う
鉄パイプの長さが足りない(岩盤までの深さが深い)と判った時、工事を中断していると確実に遅れるので、岩盤に届いていない状況でコンクリートを流していったのだろう
その時の記録用紙には岩盤に届いた証拠となる大きな振れが記録されていないので、プリンターのスイッチを入れ忘れたという理由で他のデータを引用して捏造をはかったのだろう
私は、鉄パイプが足りないことを想定して余分に用意しないのかと質問すると、その社長の会社では余分に用意しているが、施主から費用が抑えられるとその都度用意するしか方法は無いという
今回の原因の背景には押さえつけられた低い予算と厳しい工期管理が要因であったように思えてくる
効率を考え、無駄を省くことは必要だが、それを優先する余り、最も守らねばならない安全、安心という信頼を失うことになった
この事件を受けて関係省庁は管理体制を見直す動きを見せているが、それでは益々無駄な費用と手間をかけることになりかねない
1本1本第三者が立ち会って確認したとしても、岩盤まで足りなければ、やはり工事を中断しなければならないし、予備の鉄パイプを用意する事も出来ない
同じ規制を行うなら、この点を改善させなければ改善したとは言えないと強く感じた
プリンターのスイッチを入れ忘れたと言っている様だが、1度はあっても2度3度と繰り返すのはあり得ないし、後半に集中しているのも不自然だ
施工業者の社長さんに、用意したパイプの長さと岩盤までの距離が違う場合の事を覗った
岩盤までの距離がパイプより短かければ
丁度、会社の新倉庫建設の真っ最中だったので、施工業者の社長さんに今回の件について尋ねてみた
建物を建てる場合、建物自体の重さや入居する人間、設置する設備などの重さが地面にかかる為、岩盤と呼ばれる固い地層まで杭を打ったり、コンクリートを流し込んでその加重に耐える柱を作る必要がある
そこで基礎工事を行う前にボーリング調査を行って地盤がどのようになっているかを調査する
しかし、建物が建つ土地の敷地を所々調査するので、調査箇所は少ないのが通常だ
勿論、それでも地盤がどのようになっているかは判らないので岩盤までの距離を平均して鉄製のパイプを用意する
杭の数は設計士が強度計算を行って太さや本数、位置を決定する
杭は先ず、岩盤までの穴を掘るのだが、岩盤に到達したかどうか判らないので計測機を使用する
岩盤に到達すると計測機の針が大きく振れるので判るのだが、その記録紙を捏造したのだという
そこにコンクリートを少し流し込み、鉄製のパイプを挿入し、その中にコンクリートを流し込む
そして固まった後、鉄製パイプを抜けばコンクリートの柱が出来上がるのだ
今回の問題は、この柱が岩盤まで届いていない為に重さを支えきれずに傾いてしまった事にある
穴を掘る時、鉄パイプの長さより深い位置に岩盤があった場合の対処の方法は、取りあえず岩盤まで穴を掘り終え深さを調べる
次に足らなくなった分、鉄パイプを継ぎ足す必要がある
こうなってしまうと通常予備の鉄パイプが無い為に用意するまで工事を中止して待つしか無い
予備のパイプは予算オーバー分となるので、発生主義で用意するのだ
又、工事を中止する為に工期が確実に遅くなる
施工業者の社長さんは今回の件についてこうまとめてくれた
先ず、杭打ち作業チームが2チームあり、その内の1チームの不具合が集中している事、又、後半に施工した杭に集中している事から、工期を遅らせまいとして行ったのではないかと言う
鉄パイプの長さが足りない(岩盤までの深さが深い)と判った時、工事を中断していると確実に遅れるので、岩盤に届いていない状況でコンクリートを流していったのだろう
その時の記録用紙には岩盤に届いた証拠となる大きな振れが記録されていないので、プリンターのスイッチを入れ忘れたという理由で他のデータを引用して捏造をはかったのだろう
私は、鉄パイプが足りないことを想定して余分に用意しないのかと質問すると、その社長の会社では余分に用意しているが、施主から費用が抑えられるとその都度用意するしか方法は無いという
今回の原因の背景には押さえつけられた低い予算と厳しい工期管理が要因であったように思えてくる
効率を考え、無駄を省くことは必要だが、それを優先する余り、最も守らねばならない安全、安心という信頼を失うことになった
この事件を受けて関係省庁は管理体制を見直す動きを見せているが、それでは益々無駄な費用と手間をかけることになりかねない
1本1本第三者が立ち会って確認したとしても、岩盤まで足りなければ、やはり工事を中断しなければならないし、予備の鉄パイプを用意する事も出来ない
同じ規制を行うなら、この点を改善させなければ改善したとは言えないと強く感じた
プリンターのスイッチを入れ忘れたと言っている様だが、1度はあっても2度3度と繰り返すのはあり得ないし、後半に集中しているのも不自然だ
施工業者の社長さんに、用意したパイプの長さと岩盤までの距離が違う場合の事を覗った
岩盤までの距離がパイプより短かければ
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