スケルトンハウス‐きまぐれCafe

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似鳥鶏の作家デビューは「市立高等学校シリーズ」

2021-10-02 08:49:26 | 本、雑誌とCD、DVD

 


 似鳥鶏氏の著作は割と好きで結構読んでいると思います。そんな彼の作家デビューとなった作品は見事なまでのミステリーだったのです。

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書名: (1) 理由(わけ)あって冬に出る(2007年10月 )〔A6判;文庫本〕
                (2) さよならの次にくる〈卒業式編〉(2009年6月)〔A6判;文庫本〕       
                (3) さよならの次にくる〈新学期編〉(2009年8月)〔A6判;文庫本〕       
      (4) まもなく電車が出現します(2011年5月)〔A6判;文庫本〕   
 (5) いわゆる天使の文化祭(2011年12月)〔A6判;文庫本〕 
      (6) 昨日まで不思議の校舎(2013年4月)〔A6判;文庫本〕     
 (7) 家庭用事件(2016年4月)〔A6判;文庫本〕            
(8) 卒業したら教室で(2021年3月)〔A6判;文庫本〕     
著者:似鳥 鶏
発行所:株式会社 東京創元社(創元推理文庫)
ジャンル;文学/ミステリー



 正直なところ、最後の「卒業したら教室で」がずっと気になっていて、これを購読したら、“1巻目から読みたくなった”というところです。   高校生時代を思い出して読んでいます。

 似鳥鶏氏は当初モデルとした学校を、某市立高校としていたが読者探偵にそのことを突かれいつの頃からか自身が卒業した千葉市立千葉高等学校とするようになり読者探偵から何も言われなくなって久しい。しかし、8巻目の第一章で突然『蘇我市立蘇我高等学校』と言い出したり、同じく8巻目・前述の第一章の後に記述されている「まえがき」で似鳥鶏氏が通っていた市立高等学校(千葉市立千葉高等学校)と言い出したりと無茶苦茶です。

 小説は著作者の思想等が入ると云われていますが正にそのようです。何巻目か忘れましたが、次のようなことが書かれています。

(1) 目標とか苦難とかが無い、つまり空虚な生活とは、とりたてて楽しいことも無い生活ということになる。
 あるいは、こんなことも…。    ● 暑くも寒くもなく存在感のない空気が……。
(2) 警察は起こった事件の捜査をする機関であって、事件を起こさないようにしてくれる機関ではない。
  他の本(喜多喜 久著作『動機探偵』)にも警察の捜 査態度について記述されていました。「事件発生が認められない以上、ただ
 の家出人として扱われることとなっており警察が捜査に乗り出すことはない」
(3) 日本人はとかく控え目なのを褒めたがるけど、問題が起こった時対処する能力のある人間が、遠慮して前に出ないのは決して美徳
  なんかじゃない…。」
(4) 傲慢と無責任の二択なら、僕は傲慢を取る。無責任は他人に迷惑をかける。傲慢は僕が非難されるだけだ。
(5) 物事はただ『見る』んじゃない。『観察する』んだ。


 似鳥 鶏(にたどり けい)氏は、1981年3月生まれ、千葉大学を卒業し在住。北海道大学法科大学院在学中の2006年にこのシリーズ第1巻の『理由(わけ)あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選し、作家デビューしました。

 似鳥 鶏氏の著作では、「楓ヶ丘動物園」シリーズ、「100億人のヨリコさん」などを購読しています。



 第8巻は、SNSにあげられたという設定の企画ページ   ― SF的な更に言うなら今流行のスマホ向けバトルゲーム的な ―   イメージが挿入記述されているので、それこそ“ちんぷんかんぷん”なものになっています。



【SNSとは・・・Wikipediaより】
  広義には、社会的ネットワークの構築の出来るサービスやウェブサイトであれば、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下、SNS)またはソーシャル・ネットワーキング・サイトと定義される。この為、電子掲示板も広義的にはSNSに含まれることがある。
 狭義には、SNSとは人と人とのつながりを促進・サポートする、「コミュニティ型の会員制のサービス」と定義される。あるいはそういったサービスを提供するウェブサイトも含まれる。
 SNSの主目的は、個人間のコミュニケーションにある。利用者はサービスに会員登録をすることで利用できるが密接な人の繋がりを重視して、既存の参加者からの招待がないと参加できないシステムになっているものも存在する。
 近年では、各国の企業や政府機関など多々な分野においてSNSの利用が進んでいる。首相官邸においてもFacebook、LINEなどのSNSを利用した情報発信を行っている。 また、社内でのコミュニケーションの活性化、情報の地域間格差の解消、SOX法対策のために、多くの企業が社内SNSを導入している。
 Twitterに関しては、緩い「繋がり」(人間関係)が発生し、広い意味ではSNSの1つといわれるが、Twitter社自身は「社会的な要素を備えたコミュニケーションネットワーク」(通信網)であると規定し、SNSではないとしている。       多くのサービスは広告収入で収益を上げるビジネスモデルである。   Facebook、Twitterは13歳以上の使用を可能とし、13歳未満のアカウントを全てロックするなどの設定を追加するようになった。










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