暑~い! 今年は今まで経験したことのない程の暑さです。新型コロナウィルス(COVID—19)が流行っていてそれでなくても大変な今年の夏なのに、お盆が明けた今(2020年8月17日)も暑い日々が続いています。その“暑さ”について色々な表現がされています。
気象予報士は“暑さ”を表すのに、従来の気象用語では飽き足らず、様々な表現をしています。
気象庁が厳密に数値で決めている“暑さ”は次の4種です。
・『夏 日』 =最高気温が25度以上の日
・『真夏日』 =最高気温が30度以上の日
・『猛暑日』 =最高気温が35度以上の日
・『災害級の暑さ』= 気象庁は去年(2019年)、記録的な暑さを一つの災害と捉えるという旨の会見をしました。
気象予報士は気象庁の規定以外に次のような表現を使います。
予想を超える暑さの日、
『真夏日に迫る暑さ』
『猛暑日となる所もありそう』とその表現を変えていきます。
・『酷 暑』 =最高気温が35度を超え、『危険な暑さ』=37度までの日
・『体温を超えるような危険な暑さ』『体温級の猛暑』 =最高気温が37度以上の日
・『命に関わる危険な暑さ』=多くの人が死に瀕するかもしれない
・『熱中症』 =頭がガンガン痛くなる。運動などで多く発汗した後のアルコールの摂取は控えたい。
環境省の熱中予防情報サイトでは、「日常生活に関する指針」として次のように指定しています。暑さ指数(WBGT 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されます。)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。
また、従来より巷では暑さについて次のような表現もされていたようです。
しかし、最も注意しなければならないのは最低気温が25℃以上(熱帯夜)となる夜間・早朝です。
上図の『ウェザーマップによる長期天気予報』には最高気温と最低気温が示されています。大阪では、最高気温も気になりますが、最低気温は連日25℃以上です。寝ている間の熱中症に注意と対策が必要です。
上図に記述されている気温は、予てより気象庁が指定した環境の整った箇所における一定基準を満たす機器によって観測された気温の平均値がベースとなっています。近隣の路面やビルの壁面は50℃・70℃にもなっており、とても危険です。
暑い日々が続いていますが、それぞれの知恵と工夫で乗り越えたいと思います。
【関係先】
〇 環境省熱中予防情報サイト
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