おせち料理には必ずと言っていい程“鰤(ぶり)”が入っています。「縁起ものだからね!」と多くの人は言うけど、なにが“縁起がいい”のだろうか?
古くから年取り魚として伝統行事に使われ、日本人の生活に深く浸透している魚です。特に関西や北陸地方では、東日本の鮭に匹敵する魚として珍重され、祝い事には欠かせない食材のひとつです。
年取り魚とは、大晦日の年越しの膳に白飯とともにつける魚のことです。東日本では鮭,西日本では鰤が多くの場合用いられています。
ぶり・かんぱち・ひらまさを指して「ぶり御三家」と呼びます。
「ぶり」は成長に従って呼び名を変える出世魚の代表格です。
「ぶり」は日本全国で水揚げされる魚です。
“縁起の良さ”は大きくなるにつれて名前が変わるということに起因しているようです。
各地で呼び名がつけられており、凡そ大きさでその名が変わり、出世魚とされています。
「出世」と言ったって魚が偉くなるわけではありません。
相撲の力士が上位に上がる時、名前を変えることから、大きくなるにつれて名前が変わる魚を出世魚と言ったようです。
この“出世すること” が“縁起がいい”になったのだと思います。
出世魚と呼ばれている魚にはいろいろあるようです。
出世魚には結構沢山ありますが、やはり代表としては「ぶり」ではないかと思います。同じ鰤族とは言え、名前が変化しない“ひらまさ”ではこうはいきません。
【関係先】
〇 大阪市水産物卸協同組合HP おさかなずかん