スズキからの刺客とでも申しましょうか、フロンクス。
彼の地インドでは、10万台販売最速記録を達成したという鳴り物入り。
軽を選択肢から外し、売れるジャンルで売れる大きさと見ると、このあたりに一度落ちつく。
4Mを切る全長は、何かと普段使いには重宝するもの。
トヨタ・ライズに真っ向勝負を仕掛けたモデルがフロンクスと思われます。
売れ行きが好調と聞きますので、試乗に行って参りました。
ライズやロッキーが、1Lターボと1.2Lプラスモーターを用意するのに対し、1.5Lプラスモーターのみの設定。
つまり、スイフトのブースタージェットエンジンは載らない。
スタイルは、今時に寄せたデザインで、三菱を思わせるようなもの。
スズキ感が弱いと言えばそうですし、新しいスズキと言われればそうなのかもしれない。
シートに座れば、スイフトよりも上級車種であることを否応なしに感じるだけのシートがある。
走らせてみると、過不足はないもののスタート補助的な意味合いの濃いアシストのせいか、中速域以上の伸びは感じられない。(実際には伸びてはいるだろうけれど、気持ちのいいものではない)
しかし、しっかりとした脚を感じる安定感を持ち合わせるところを見ると、なかなかに思います。
それもそのはず、このフロンクスは4Mを切る全長ながら全幅が1765㎜もあるのです。
このあたりは効いてくるのだと思われますが、少しでも小さな車がいいという方には、この大きさで3ナンバーかというところもあるでしょう。
しかしスズキらしくないデザインと、しっかりとしたシートのおかげか売れ行きは上々を超えているほどと聞きます。
まぁハイブリッド流行りですから致し方ないのですが、私は圧倒的にブースタージェットエンジンがいい。
そして、走りだけで見るならばライズやロッキーに積まれる1Lターボの方がいい。
しかしライズやWR-Vのボディデザインが退屈と感じる方には、フロンクスなのでしょう。
正直なところ私は、全幅で3ナンバーとさせたなら全長4m切りに拘らなくてもと思うところあります。
フロンクスのテールバンパーのデザインが、少しまくり過ぎに感じるのがちょいと残念。
立駐にも入るスタイリッシュなデザインとしたのなら、テールを少し伸ばすだけでグッと良くなるのでしょう。
ブースタージェットとお化粧直しが私の希望です。
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