「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

メロス

2010年02月12日 |   中2 
中2国語では太宰治の「走れメロス」がテスト範囲になっています。
内容的には難しくないんだけど、深いおはなしで
今どきの中学生にとっては文体が少し難解。
わからない言葉が目白押しで、たまに目が「?」になってますが
勢いがある文章なので、みんなけっこう楽しんで読んでいるようです。

今日は国語の授業直後の休憩時間で
生徒が「メロスごっこ」をやっている場面に遭遇しました。

1人がメロスのセリフを、もう1人が王のセリフを言う
という感じで、はじめは寸劇チックだったのですが
だんだん特定のセリフだけが一人歩き。
誰が何を言っても、王役は「何をするつもりであったか。言え!」しか言わなかったり。
(で、どんな答えに対しても「仕方のないやつじゃ。」で返す。

「今度はオレがメロスやる~」と、持ち回りで役を交代して
みんなで楽しんでいました。
誰かがひとことセリフを言うたびに外野がゲラゲラ笑ってましたが
はたから見ていると何がそんなにおもしろいのかよくわからなかったです。

まあ、国語の教材でこれだけ盛り上がることも珍しいから良しとしておこうか。

……「走れメロス」の本文はコチラ
   セリフは、メロスと王とのはじめの対面の場面より。