「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

記憶量には個人差があります

2013年01月29日 |   中1 
今日の居残り自習教室では、英単語をまるで覚えていない生徒をつかまえて
ひたすら暗記練習に付き合いました。

まずは、今回のテスト範囲の中から重要単語を30個ピックアップ。
抜き打ち状態でスペルを書けるかどうか試したら、正解したのはたった2個
学校で英単語テストがあったはずなのにこれか~。
と、予想外のスタートにくじけそうになりましたが、気を取り直して
とにかく書かせて読ませての繰り返し。
暗記は五感を使って時間をかけるしかないですからね…。

15分ほどして、再びトライさせました。
結果は……6個正解。

言っておきますが、すべて教科書ではとっくに習っていて単語テストでも出題済みの単語です。
しかも、「chair」「computer」「swim」といった、比較的なじみのあるようなものばかり。
1回目の正解2問は、抜き打ちだったから…という言い訳をきくとしても
2回目は、出題される単語を全て5回以上ずつ練習した直後。
この調子じゃあ、今日中に全部覚えるのはムリか…。

単語練習の様子を見ていて、この生徒の場合、ローマ字読みを知らないというのが
覚えるのが遅い要因の1つになっていると思いました。
しかし、それ以前に、実はまだアルファベットを完璧には覚えていないということが発覚。
が判別不能。加えて pg も区別できていませんでした。

中1の今段階でこれじゃあ、英語に関してはほとんど手遅れ。
本人1人の力ではどうにもできないだろうし、我々も匙を投げてしまいたいくらいです。
「このプリントやってみて」とアルファベットの練習プリントを渡したら
言われたとおりにコツコツ書いていたけど、覚えてはいないという事態にまたビックリ。
それだけ書けば、覚えようと思ってなくても覚えてしまいそうなものだけどなあ。

こういうタイプの生徒は、ちょっと前までは全塾生中1人くらいだったのが
最近は1クラスに1人くらいいるのがまた怖いところ…。