「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

開始学年引き下げ

2013年10月24日 | 今日のお仕事 
英語授業を小5から小3に引き下げ、「英語」を小学校の正式科目とする
という方針が発表されました。

塾講師としては「メシの種が増える…」と喜ぶべきなのかもしれませんが
実際にそれくらいの年頃の生徒たちと接していると、
学校の授業としては「時間のムダ」としか言いようがないです。

英語がペラペラ話せる人材を育てるという目標に対して
週に数時間の授業(ネイティブとのゲーム)程度じゃねえ…。
英語に接する時間が短すぎ、というか中途半端すぎて…。
今のようなやり方では、中学からでも小5からでも小3からでも
そんなに差がないと思います。
そもそも学ぶ気のない生徒には焼け石に水。
英語が必要になったときに、必死に学ぶ方が効率的かも。

そもそも日本国民全員が英語をペラペラ話せる必要があるのか疑問です。
それに、日本語も自在に操れないし、日本の地理・歴史もあやふやな生徒たちを見ていると
英語が話せるようになったとして、世界に何をアピールするの?と不安になるばかり。

子供たちの理数離れだってそんなに回復したとも思えないし
国語(以外の科目でも)の文章の読解力も低下しているように感じるし
英語に時間をかけている場合じゃないように思うんだけどなあ。
特に小学校は、本来家庭で教えるべきことまで
肩代わりせざるを得なくなっているみたいだから、時間のやりくりが大変そう。

授業時間は限られているんだから、優先順位というのを考えないといけないと思いますが
この決定はどうかなあ…と個人的に思っています。

英語授業は小3から、5年生から正式教科に(読売新聞) - goo ニュース