「染まずただよふ」

・・・塾講師スミレの日記・・・

言文一致どころか

2017年06月29日 | 今日のお仕事 
今回の定期テストで、「国語が特に悪かった!」という生徒がいたので
答案用紙を見せてもらいました。

漢字をはじめ、細かいミスがちょいちょいあるのは予想通りとして
なんといっても多かったのは、記述問題での減点。
文末の締めくくり方(「~こと。」「~だから。」など)だけでなく
話し言葉で書いたことによる減点がかなりありました。
確かに、イマドキの中学生は書き言葉を知らないからなあ~。
話し言葉とは知らずに書いているので
指摘しても直せない生徒が非常に多いです。

そのことを憂慮して、普段の授業で生徒の文章を丸付けするときには
意識して書き言葉を書かせるように指導しているのですが
生徒の方は「べつにいいじゃん!」「意味いっしょでしょ!」と無頓着。
「書けない」のと「書かない」のはイコールじゃないんだけどな。

見ていると、新聞や小説はもちろんマンガすら読まない生徒が多いです。
そういう生徒は教科書もまともに読んでなくて、活字離れがかなり深刻な状況です。
もちろん、ものすごい量と質のものを読む子もいますけど、ごく少数です。

これだけの差を見せつけられると
中学になってからでは手遅れという感が否めません。
だから、小学校なんか、英語の時間を増やすより読書の時間を確保してほしいって
本気で思っているんですけどねぇ…。
ウチに来ている小学生から、行事(たとえば運動会や修学旅行)が近づくと
準備のために国語の時間がつぶれがち、なんて聞くとガッカリしてしまいます。
読む機会をこれ以上減らしてほしくないなあ。