4月4日(火)晴れ。
二日分のブログを更新。朝食は、コロッケ、赤ウインナー、キャベツの千切り添え、新玉ねぎの味噌汁。昼は、何とかと言うドーナツ2個とコーヒー。夜は、筍、鶏肉、人参の煮物。筍のから揚げ、ごぼうの天ぷら。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。
桜の季節だが今年は天候のせいで例年より早咲きである。野村秋介先生の獄中句集『銀河蒼茫』の「春の章」には、好きな桜の句が多い。しかし、なぜか「満開の桜」を詠んだ句が少ない。滅びの美学を愛した野村先生らしいものばかりだ。「花の雨 けむる祖国のさみしさよ」「さくら散るいまも三島の死の光芒」「独房の茣蓙にも 風よ 花びらよ」。面会の後一句、として「妻去りてかりそめならぬ花吹雪」「葉桜の鬱蒼たりし 大悲の獄」「葉桜の 風の言葉は 独り聴く」「滅びゆくものゝ淡さに 花筏」「唯なけて 泣けてならない桜の空」「誰もしやべるな 桜が散っているから」「祖国の涙のやうに桜が散る」「ひとすじの落花 夕日を手へ運ぶ」。
夕方から歯医者。街路樹の桜は、すでに散りかけている。反対に、日当たりの良い場所にあるツツジのつぼみが目立った。「昭和の日」の頃には、今度はツツジが目を楽しませてくれる。そうかその頃は札幌か。昨年亡くなられた札幌の前田伏樹兄の「追悼講演会」に来賓として招かれている。また満開の桜が見られるかもしれない。散る桜、残る桜も散る桜、か・・・。