六月二十六日(木)晴れ。
昨日の酒が残っていて起きられず、目が覚めた時は皆出かけた後だった。どんなに体調が悪くても朝食を食べなければ元気が出ない。メニューは、餃子、キュウリの糠漬けに昨日、来浜した堀さんから頂いた、トロロコブに、鰹節とカツオのダシを入れて、醤油で味付けしてからお湯を注ぐ。好きな「トロロスープ」である。海外旅行行くときは、必ず「トロロコブ」を持って行く。軽いのと場所を取らないので便利なのである。
古い同志で愛知在住の栗野成人氏が発行しているのが「牛喘通信」という同人誌。最新号の「百拾五号」が送られてきた。私の事務所には少なくなったとはいえ、様々な雑誌が送られてくる。民族派の機関誌から、なぜか左翼の新聞、図書案内から週刊誌、月刊誌、そして献本などである。その中で栗野氏の「牛喘通信」は特に異彩を放っている。なぜかと言えば、パソコンなどデジタルの全盛期の時代に、手書き、コピーで作られているからである。それも創刊からずーっとである。
寄せられた原稿が原稿用紙のままコピーされていたり、手紙などもコピーされており、栗野さんの手書きの原稿もそのまま掲載されている。本当の手造りなのだ。B5版、42頁。私も、事務所に印刷機が無い頃、コピー機でコピーした物を製本していた時代があったが、一応原稿はワープロで作成していた。しかし、これは大変手間のかかることで、余程、根気はもとより使命感と言うものがなければできるものではない。これは機関誌を作ったものでなければ分からないことだ。
その「牛喘通信」で知ったのだが、何と栗野氏は医者から食道がんと告げられて闘病中とのこ。本当に驚いてしまった。近況報告にはこうある。「かなり厳しい手術になるらしい、と念を押された。今後、点滴と抗がん剤の治療を繰り返し時期を見て手術だそうだ。生還出来るかは神のみぞ知ると思いつつ踏ん張ってみたい」(原文は旧仮名)。
私が戦線復帰した折には、栗野邸にてBBQパーティーを行って頂き、ご自宅にも泊めて頂いた。懐かしい思い出である。
先日も、盟友の折本満氏がすい臓がんの手術をしたばかりだ。お互いに二十代の頃から民族派運動を戦ってきた。折本氏共々一日も早いご快癒を祈るばかりである。