1月15日(水)晴れ。
暖かい一日だった。この時期に天気が良く、暖かいだけで何か得をしたような気持になる。寺山修司のコピーではないが「書を捨て、町に出よう」かとも思ったが、遅れている機関誌の校正に一日没頭した。先日、A新聞のM女史とのランチの間、話題になったのは「紙媒体の衰退」である。M女史が関係していた『週刊朝日』はもとより『月刊宝島』、『ジャラン』など100冊以上が休刊、廃刊を余儀なくされている。また『夕刊フジ』も今月で休刊とか。
インターネットが普及してから休刊のニュースをよく耳にするようになった。 2012年頃からはスマホが普及し始め、配信メディアをウェブへ移行した雑誌も少なくない。2020年頃からはカメラ誌が立て続けに休刊。 カメラの販売台数減少、スマホの普及などが影響していると思われる。出版社は、メディアの多様化や出版不況を休刊の理由として挙げている。 なお、廃刊ではなく休刊として扱っているのは、新たな雑誌コードの取得が困難なことや、出版を再開する可能性があることが理由。(「MEMORVA」より)
私の機関誌などは、弱小の上に「超」が3つもつくような部数の雑誌だが、営利を目的にしている訳ではなく、あくまでも民族派運動の一環として発行しているので、途中でやめることが出来ない。とは言っても経費がかさむ一方で、発行に支障をきたすようになってきた。他の団体、民族派系のミニコミ紙も大変かとは思っている矢先に、思い切った雑誌が発行された。三島由紀夫先生の生誕百年を記念した雑誌、『殉国の行動者ー三島由紀夫』(RJ刊・1800円+税)。A4版・96頁という贅沢な雑誌である。三島由紀夫先生の「文学作品」に焦点を当てたものではなく、三島先生が結成した楯の会のOBや三島先生の思想と行動に影響を受けた人たちが、原稿を寄せている。この時期に、こういった雑誌を出すことの意義と意味。関係者の努力に敬意を表する次第です。