白雲去来

蜷川正大の日々是口実

梅と雪か。

2025-03-06 14:05:15 | 日記

3月4日(火)雨のち雪。

天気予報では、夜から関東地方は雪になるという。一部の電車や高速道路は、早々と運休や通行止めを発表。事務所は、山手の高台にあるために、車で行ったら帰れなくなるので、に自宅で仕事。一軒屋は暖房の効きが悪く寒くて仕方がない。最も事務所も広い割には、家庭用の暖房器具二台では、暖かくなるまで1時間ぐらい必要である。早く暖かくならないかなぁ―。自宅のすぐ近くの児童遊園地、遊園地と言っても遊具がある訳ではなく、公園、植物園のたぐいである。箱根駅伝の花の二区の権太坂にある。春は、桜よりも梅の名所として知られている。天気が良いと、大勢の人が梅にカメラ(スマホ)を向けている。

愛用している『漢詩一日一首』(一海知義著・平凡社)の「春」の中に、宋の陸游の「落梅」という漢詩がある。そういえば中国の漢詩には桜を詠んだものがない。

酔うて落梅の一両枝を折る 桃李の自ら時に逢うを妨げず 向来(きょいうらい)氷雪の凝ること厳しき地に 力(つと)めて春の回(かえ)るをすすむるはついに是れ誰ぞ。

訳は、酒の酔いにまかせて散り残る梅のひと枝ふた枝を手折ってみた。桃やすももがほどよい季節を自ら選んで花咲かせるのをとやかくはいうまい。しかし、「向来(きょうらい)」、かねてからそうなのだが、氷や雪のきびしくはりつめたこの大地に、花咲く春をよみがえらせようとけなげに努力しているのは誰なのか。桃ではない。すももでもない。梅ではないか。(同書より)

梅のはな 枝にしらじら咲きそむる つめたき春となりにけるかな。とは牧水の歌。野村先生は、白梅を愛すごとくに 正義をも。と詠んだ。ちなみに私が役員の末席を汚している民族革新会議の「会歌」は「梅と兵隊」である。

夜は、お世話になっている方との一献会。雪で中止しようとも思ったが、ままよと強行した。食事の後に、紅灯の巷に出て、杯盤狼藉。日にちが変わる前に送って頂き帰宅。

 

 

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