白雲去来

蜷川正大の日々是口実

昭和維新の春の空。

2025-02-27 18:41:53 | 日記

2月26日(水)晴れ。

野村先生の獄中句「銀河蒼茫」の中に、「二・二六の今年は獄のほそ霙」がある。二・二六事件に関する本は随分と読んだ。その中で、印象に残っているものと言えば、末松太平の「私の昭和史」、大蔵栄一の「二・二六事件への挽歌」、立野信之の「叛乱」、河野司の「湯河原襲撃」などであろうか。昭和11年2月26日の雪の降る早朝、栗原安秀中尉は、近衛歩兵第三連隊の兵士を集め、こう訓示する。「これより妖雪を払い、御聖断を仰ぎ、昭和維新を断行する」。血が騒ぐなぁ―。

若い頃に、二・二六事件関係の本を片っ端から集め読んでいたが、きりがないので、この十年ぐらいは、その後に出版された二・二六事件関係の新刊を読んでいない。その昔、古書店で、事件に関係した青年将校たちの遺墨を集めた「霊の国家」(だったか?)という本を買った時には、とても興奮した。その後、青年将校だけではなく一般の兵隊にスポットを当てた「二・二六事件と郷土兵」などという本も出版され、これも興味深く読んだ。しかし、いくら読んでも事件の本質は動くことはなく、あとはどう評価するのかや決起した人たちの個人的な人間関係、エピソードにいかに関心を持つかということに尽きるのではないか。最も、私は、研究家ではないので、事件の精神を少しでも理解し受け継ごうとするだけだ。事件の起きた昭和十一年(1936)と言うと、随分と昔のことのように思うが、私が生まれたのは昭和二十六年だから、二・二六事件は、私が生まれるわずか十五年前の出来事。

最近、パソコンの画面のせいか「ドライアイ」気味で、目の具合が余り良くない。久しぶりに自宅近くの眼科へ検査を兼ねて目薬を貰いに行った。上、下、右、左などの検査などを行なった結果「視力は1・0だし、白内障の心配もないので安心してください」。薬局で目薬を貰って帰る。医者と目薬で1790円。

事務所にて、機関誌の最新号の校正。原稿が多く、今月号は61頁にもなった。ヤマトのメール便がなくなり、普通郵便で送るのだが、52頁だと180円だが、61頁となると270円。仕方がないので今回はスマートレター(210円)で送る。原稿が多いのは編集者冥利に尽きるが、送料が高いのには頭が痛い。維新の捨て石たらんと志していた若い頃に比べると、我ながらセコイナァー。反省

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