
3月7日(金)晴れ。
同居している上の子供が、土曜日に勤めている会社のIT関係の試験があるとのことで、会社を休んで勉強をしている。昭和のおっさんには、そのIT関係の試験と言うものがどんな物かは、想像もつかないが、アナログ人間の私に説明されても理解できないのに違いあるまい。うっかりと寝過ごしてしまい、慌てて事務所へ。機関誌『燃えよ祖国』の発送である。朝から食事をとっていなかったので、3時過ぎに「COCO壱番屋」にて、カレーにクリームコロッケをトッピング。その後に、酔狂亭開店の準備のために肴を求めて買い物。
友人から頂いた漫画『三丁目の夕日』を読んでいる。描かれている時代は昭和30年代のことで、私が小学校へ上がる前か、低学年の頃である。街の風景は違うが、読んでいると、その時代のことがリアルに蘇る。今はなくなってしまった「紙芝居屋さん」。私が子供の頃に育ったアパートのすぐ近くに普門院というお寺があり、そのお寺に上がる石段の下に「ドンドン」と呼んでいた紙芝居屋が週に2度ほど来ていた。町内を大太鼓をドンドンと鳴らしながら開演を知らせるので、私たちはそう呼んでいた。何か、駄菓子を買わないと見せてもらえないのだが、お小遣いの無い時は、怪談の上にあるお墓に隠れながら見ることもあった。
『三丁目の夕日』によると昭和23年、全国で5万人を数えたという街頭紙芝居は、昭和30年代には急激に姿を消し、37年には、全国でわずか700人となってしまった。最近、昔のことを夢に見たり、懐かしく思い出すことが多い。それをノスタルジジイと言うらしい。※『燃えよ祖国』の最新号。