千秋楽前日の舞台、観てきました。
突然の交代から10日が経ち、ラスト2日で復帰した高井ファントムのためか、劇場はいつもと違う雰囲気が漂っている印象でした。
今日の舞台、苫田クリスティーヌが全開モードという印象を受けました。
他の方々も、程度の差はあれ、普段の舞台とは違うかなという感じです。
そんな中、いよいよ高井ファントムの歌声が響き渡ると、「やはり、この歌声でなくては!」そう言い聴かせている自分がいました。
しかし、しばらくすると・・・。
まだ、病み上がりなのでしょうか?
先週の土曜ソワレの佐野ファントムの魂を震わせるかのよう(と言ったら大袈裟かも)な舞台を観たせいなのか、自分の中の期待が高すぎたのか、それとも2時間半の睡眠時間が祟っているのか。
今ひとつ、もの足りなさを感じてしまいました。
思えば、2ヶ月半前に初めて観たのが、高井ファントム・西クリスティーヌ・鈴木ラウルでした。
その舞台に圧倒され、今日で8回目の観劇となったわけです。
素晴らしいものを持った方の舞台だけに、なおさらです。
8回の内訳は、高井ファントム3回、村ファントム3回、佐野ファントム2回です。
3人のファントムは、各々が素晴らしいものを持っていて、3人とも私だけでなく他の方達からも高い評価を受けた舞台を観ることが出来たのは幸せです。
それもあるので、今回の舞台もこれはこれで良しとするしかないのかも知れませんね。
決して、今日の舞台が悪いわけではありません。
私が短い間に何度か観るうちに、高井ファントムの素晴らしさを実感し、その最高のものを望んだがためのコメントです。
Think of Me から Angel of Musicへと苫田クリスティーヌの美声が響き渡ります。
メグ・ジリーは、やはり荒井さんが一番しっくりしますね。
The Music of The Night では、丁寧な印象受けたのですが、もう少し強いファントムを前に出して欲しかったかな。
Wandering Child のクリスティーヌ、彼女の気持ちがひしひしと伝わってきました。
その後のファントムの歌声、クリスティーヌを優しく甘く囁きかける歌声は、やはりこの人のものですね。
The Point of No Return での高井ファントムと苫田クリスの愛だの気持ちの揺れや昂ぶりは、観ていてドキドキしてきますね。
オペラ座の怪人の中で、私が最も好きなシーンです。
ラストは、ファントムの「クリスティーヌ I Love You 」辺りから、涙が出てきてしまいました。
特別カーテンコールは、先週の佐野さんよりも遙かに盛り上がりました。
苫田さんの笑顔は、相変わらず可愛いですね。
観客に答えながらも、誰かにこっそりと手を振っていたりしてましたけど、毎回満面の笑みで応えていました。
高井さんはと言えば、独特のスタイルで笑いを取っていると言ったら失礼ですが、ファントムの姿とは一味も二味も違った姿は笑みがこぼれてきますね。
佐野さんのように、Masqueradeを踊って欲しかったですね。
姿が見えず、一瞬どうしたものかと本気で探してしまいました。
明日の千秋楽で、東京からはしばらく離れてしまうオペラ座の怪人。
この気持ちを晴らすには、大阪へ足を伸ばすしか手はないのかな・・・。