今日も、帝国劇場でレ・ミゼラブルを観に行ってきました。
これで、3週続けて週末のレ・ミゼラブル観劇となりました。
このハイペース、かなり危険な兆候です。
とりあえずは、27日が東京楽日なので、歯止めは利きそうですが・・・。
ジャン・バルジャンは3回とも山口祐一郎さんながら、ジャベールは毎回異なり、今回は石川 禅さんでした。
岡さん、今さんとは雰囲気も異なり、私のイメージ的には最もジャベールらしい役者と感じました。
ファンティーヌのシルビア・グラブさんも、エポニーヌの知念里奈さんも、今回が初見です。
テレビでのイメージがあるためか、知念さんのエポニーヌが思っていたよりも大人しい印象を受け意外でした。
シルビアさんのファンティーヌは、ハイトーンがもう少し出てくれると好みなのですが・・・。
それでもコゼットを思いながらの涙が、印象に残っています。
今回の席は2階席ながら上手側となり、今までとちょっと音の印象がセンターとは異なる印象を受けました。
オケの音はクリアな気がする反面、音声が今一つだったような。
私自身の体調の問題なのか、音響の問題なのかは解りませんが、ちょっとスッキリしないものが残りました。
それとも、楽日が近くなり、役者の皆さんも少々お疲れ気味でしょうか?
3回目ともなると、余裕も出てきて細かい部分が観られるようになり、一層面白みが出てきます。
今日のカーテンコールでは熱い方が多かったようで、特に2階席センターのからは、盛んに声が飛んでいました。
数回目の登場の後は、スタンディングオベーションとなっていました。
劇場を出ると、東京湾大華火祭のラスト間近の時間と重なったようで、賑やかな音が響き渡っていました。
皇居脇のビルの壁面に花火が映っていたのを、どれくらの人が気づいていたものか。
NHK教育で放送されている『芸術劇場』を観ています。
今回は、7月に世田谷パブリックシアターで観たばかりの『国盗人』です。
生で接する事ができる劇場の臨場感はないものの、多くのカメラを駆使した映像は魅力的です。
劇場では気づく事ができなかった役者さんの表情が手に取るように解り、気になるシーンを繰り返し観る事ができるというのは、舞台ではできない事だけに魅力的です。
いま、途中まで観ていますが、観劇から1ヶ月経過している事もあり、見逃したのか記憶が薄れてきたのかは定かではありませんが、ハッとするシーンがありました。
録画を終えてから、じっくりと確かめて観るつもりです。
発売中の『週刊 東洋経済』(東洋経済新報社刊670円)に、『ニッポンで一番売れるサービス』という特集記事が組まれています。
その特集の中に、日本最高峰の劇団として、劇団四季が紹介されています。
記事によれば、昨年は3,131の公演回数を数え、単純平均でも1日に8.5回もの公演をこなしている事になるそうです。
8ヶ所の専用劇場(記事では京都劇場も専用劇場と紹介されていました)を確保しているという事も、改めてみると凄い事だと思います。
記事では、役者のバックアップ体制の充実度(あざみ野の稽古場)や、オーディション合格者との専属契約によるギャランティの確保などを紹介しています。
常に自身を磨き競争を勝ち抜く事により、契約を安定化させるとともに、公演のクオリティを高める事ができ、観客の満足度をも高めていると言う事です。
現実的に、四季の公演に足を運ぶ回数が増えるにつれ、私自身もそれを実感させられます。
ただし、必ずしも総ての役者に当てはまるかと聞かれれば、疑問を感じる場合も出てきます。 人気の公演の主要な役を演じている役者にとって、かなりのハードスケジュールをこなしていることが多々あります。
毎週月曜の週間キャストの発表の度に、一喜一憂をされている方も少なくはないのでしょうか?
素晴らしい役者が多いだけに、それを求めてのリピータも多いと思います。
期待度が高いだけに、役者にとっても、観客にとっても無理を強いてしまうのかも知れません。
明らかに体調が優れないと解る状況でも、公演を続ける姿を目にした事があります。
初めて観る方にとっては、素晴らしい舞台と受け取られる方もいらっしゃると思いますが、反面落胆させられた方や、役者を気遣う方も多いと思います。
これだけの規模の企業に成長しているだけに、期待度は高いのは明らかです。
役者個人の体調管理が、基本的なところで本人にあるのは当然の事です。
それでも、高いクオリティを維持していくことは企業にとって、顧客満足をより高める事だと思うのですが・・・。
公演を観る側の人間としては、これ以上の姿を伺い知る事はできませんが、実情はいかがなものなのでしょう?
1月に新橋演舞場で観た『朧の森に棲む鬼』(劇団☆新感線・市川染五郎)が、ゲキシネとなって10月6日から公開されます。
生の舞台に接している臨場感に欠ける部分があっても、劇場での固定された視点とは異なり複数のカメラワークを駆使した表現はゲキシネならではのもの。
今から楽しみです。
前売りチケットを購入したら、予告編を集めたDVDが付いてきました。
限定配布という事で、『朧の森に棲む鬼』の他、『髑髏城の七人』(アカドクロ、アオドクロ)、『SHIRO』、『メタルマクベス』の4作品の予告編も収録されていました。
私にとって衝撃的とも言えるほどの感動をした29日から、1週間。
再び、レ・ミゼラブルを観に帝国劇場を訪れました。
前回のチケットを入手してすぐに、e+貸切公演となっている4日ソワレでハーフプライスチケットが販売されるのを知り、すかさず申し込んだためにチケットを入手する事ができました。
とは言っても、e+の場合はチケットを手にするまで座席の位置が解らないため、16時にチケットを受け取るまでは座席の位置がどこになるのか、頭の中を巡っていました。
結局、前回同様に2階席最前列 ほとんど真正面の席でした。
ジャン・バルジャンの山口さんとエポニーヌの坂本さん以外のメインキャストは初見となり、どれほど印象が変わるのか楽しみでした。
2回目の今回は、前回感じたライティングの違和感はなく、ステージに集中する事ができました。
目が印象的な今さんのジャベール、正義感の固まりという印象を強く受け、歌声も素晴らしいですね。
エポニールの坂本真綾さん、On My Ownは前回とちょっと雰囲気が変わったような気がしましたが、素晴らしさは変わりません。
コゼットの辛島さん、ハイトーンが澄んだ声で耳に心地良く響きます。
アンジョルラスの岸さん、熱い青年革命家を見せてくれました。
テナルディエの徳井さんは、小悪党な雰囲気がピッタリですね。
阿知波さんのマダム・テナルディエもいい感じですが、前回観た存在感満点の森 久美子さんとの組み合わせは最強?でしょうね。
リトルコゼット、あのメロディを聴くとナウシカの中の一節(ラン、ラーララ、ラン、ラン、ラン・・・)が頭の中に響いてくるのは、私だけかな?
ONE DAY MORE ラストの『明日には解る 神の御心が 朝が 明日が 来れば』のフレーズは、2幕の様々なシーンを予感させてくれます。
ON MY OWN、BRING HIM HOME、THE SECOND ATTACKでのガヴローシュ、JAVERT'S SUICIDE、THE CAFÉ SONGと、2幕は泣かされるシーンの連続です。
ガヴローシュにしても、エポニールにしても、テナルディエ夫妻の子供でなかったなら、どんな人生が訪れたのだろうかと考えてしまいます。
ラストシーン、EPILOGUEでバルジャンが燭台のローソクに手を添えて火を灯すシーンあたりからは、穏やかに最期を迎えるシーンは忘れられないシーンです。
キャストの多彩さを理由にレ・ミゼラブルを観ずにいたのですが、キャストが変わっても感動できる作品である事を痛感させられました。
さて、楽日まで残りわずか。どうしたものか。
エクウス(Equus)という聞き慣れないラテン語の響きと、ステージ上にも客席を配した特異なステージ。
奇異な少年犯罪という内容から、どんな芝居なのか興味を持っていました。
その舞台は、まるでボクシングのリングのような印象を与えます。
中央には病室であり、馬の厩舎ともなり、アランの自宅ともなる、四角のスペースが置かれています。
日下武史さん演じる精神科医マーティン・ダイサートと、望月龍平さん演じる馬の目を潰した少年アラン・ストラングの2人が、この中で少年の心の奥底にしまい込まれた真相を解き明かすため様々なやり取りを進めていきます。
アランの告白にあわせ、特異な馬の頭を模したマスク?を身につけた役者達が、アランが崇拝とも言えるほどの愛おしさで接した馬たちを演じます。
この芝居は、法廷劇と同様に起きた出来事を当事者の言動を再現するかのように、シーンが進んでいきます。
アランの育った、厳しい家庭環境。
外界もしくは、家族以外の人間との関わり。
厳しい父親への失望、等々。
それらが複雑に絡み、心のよりどころとなった馬たちをエクウスと呼び、一体となる事で自分を解き放っていたアラン。
彼のもとに現れた1人の女性、ジル・メイソン。
彼女にとっては、個性的な年下の少年 アラン。
アランに興味を持ち、アランが愛するエクウス達のいる厩舎でアランを誘うジル。
2人でいる所を馬に見られたことを知った、アラン。
アランの中で生じた、エクウスへの後ろめたさ。
自分の心の中を見透かされているかのような、馬たちの瞳。
耐えきれなくなったアランは、馬たちの目を次々と刺し・・・。
すべてを語ったアランにダイサートは、『情熱を失わせる事はできるが、情熱を持たせる事はできない。』と語る。
事件の真相を知り、アランの心を解き放ったにも関わらず、苦悩の表情を浮かべるダイサート。
人は誰しも、強さと弱さを内に秘めているもの。
大半の人たちは、その弱さを社会的な通年の中で露にする事は、異常な事として受け止められ、露呈しないように自制をするもの。
これを抑制できずに露呈をすると、マイノリティなものに対して『異常』と見なされる。
アランがとった行動は、6頭もの馬たちの目を潰すという、異常な行動。
ただ『異常』という概念は必ずしも絶対的なものとはならない。
アランの心を開いていくうちに、大きな疑問を抱く。
目を潤ませながら、ダイサートが自身に問いかけながらのエンディング。
この芝居の初演は、1975年およそ30年も前のこと。
現代社会の報道では、アランの行動以上の様々な理解し難いできごとが次々と報じられています。
その都度、犯人の心の闇という言葉が使われ、いかに解明するかということが取り上げられています。
しかし、結局は闇を後から知る事はできても、今闇の中にいる者を照らし出し闇から解放する事は、容易にできるものではない。
止めどない考えが浮かんでくる、そんな芝居でした。
気象情報のメールサービスを利用しているのですが、昨日の午後にメールが届き、台風情報かなと思いながら開いてみると、今更ながらの『梅雨明け』でした。
気分的には既に梅雨明けでしたが、改めて梅雨明け宣言を聞くと、夏が来たという気にもなってくるのが不思議です。
とは言え、週末は台風5号の影響で天気が悪そうです。
どうせならば、週明けの梅雨明け宣言でも良かったのではとも思ってしまいます。
天気はともかく、気温は30度を超えて真夏日となり、蝉の鳴き声とともに暑さを実感させられます。
屋内の冷房と屋外の暑さとの気温差が大きいため、体調管理が大変です。
うなぎもいいけれど、疲労回復に豚肉も効果ありということで、昼食はヒレカツに。