慢性閉塞性肺疾患(COPD)で通院していた85歳男性が、2週間前から食欲がなくなり、息苦しさもあるという。血液ガスではPaO2が63、PaCO2が41と以前と変わりなかった。胸部X線で肺炎もない。家族は兄が亡くなって、お葬式などがあり、疲れたのと気分的な落ち込みがありそうだという。老妻と二人暮らしだった。COPDの増悪というよりは、気分障害のようにも思えるが、何か腹部の悪性疾患が隠れている可能性も否定できない。入院して点滴をしながら抗うつ剤で経過をみることにした。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)で通院していた85歳男性が、2週間前から食欲がなくなり、息苦しさもあるという。血液ガスではPaO2が63、PaCO2が41と以前と変わりなかった。胸部X線で肺炎もない。家族は兄が亡くなって、お葬式などがあり、疲れたのと気分的な落ち込みがありそうだという。老妻と二人暮らしだった。COPDの増悪というよりは、気分障害のようにも思えるが、何か腹部の悪性疾患が隠れている可能性も否定できない。入院して点滴をしながら抗うつ剤で経過をみることにした。