なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

認知症の不眠

2012年10月28日 | Weblog

 金曜日は内科新患を診ていた。内科医院に認知症で通院している80歳台前半女性が不眠を訴えて受診してきた。紹介ではないので、これまでの経過はよくわからない。アリセプト5mgが処方されていた。その内科医は自分で認知症の治療を開始することはあまりない先生だった。おそらく精神科を受診して、投与開始されたアリセプトを継続処方していると思われた。

 「お薬手帳」を診ると、レンドルミンD0.25mg1錠就寝前が処方されていた。入眠障害でも中途覚醒でもなく、とにかく一晩中眠れないのだという。連れてきた家族(孫)に聞いてみたが、日中に寝ているわけでもないそうだ。夜もごそごそと何かしているという。周辺症状としての、不穏というほどではない。時間があれば、認知症の評価として、頭部MRIと長谷川式をするところだが、その日は忙しくて余裕がなかった。

 印象としては、若いことから心気症・うつ状態の傾向があったのではないかと思われる患者さんだった。グラマリールなどよりは、四環系抗うつ剤が合うようだ。テトラミド10mgを試してみることにした。1週間後に、連れてくるのが大変でなければ患者さん本人といっしょに、難しければ家族だけでもいいので、薬の効果がどうだったか教えてもらうことにした。

コメント
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