昨日1週間発熱が続く34歳の男性が内科医院から紹介されて受診した。症状は発熱と咽頭痛で、前・後頸部リンパ節が小指頭大に腫脹していた。咽頭は発赤しているが、化膿はしていない。内科医院ではクラビットを処方していたが、ウイルスだと思っていたようだ。1週間続くので、自分のところでそのまま診ていくのも不安だったのだろう。溶連菌とアデノウイルスの迅速試験は陰性だった。白血球数は3200でCRPが3.2だった。異型リンパ球は認めない。肝機能検査はLDHがわずかに正常値を越えていたが、AST・ALTは正常域だった。伝染性単核球症としてEBウイルスとサイトメガロウイルスの抗体検査を提出したが、どちらも既感染になりそうな気がする。入院して経過をみるのもあるとお話したが、原因がウイルス感染らしいので特に治療がないことを聞くと、外来でいいという。カロナール錠を朝夕内服で経過をみることにした。都市部だったらHIVも検査するのかもしれない。