先週土曜日の日直をしていた内科の若い先生(自治医大の義務年限)が、発熱で受診した34歳女性を入院させていた。当院の入院患者は高齢者ばかりなので、30歳代は目立つ。
9月12日に1歳の子供が手足口病を発症して、16日に3歳の子供も手足口病を発症していた。患者さんも16日から39℃の発熱があり、17日(土)には顔や四肢のしびれも自覚していた。
高熱で動けませんということで入院になった。胸部X線で肺炎はなく、尿路感染症の可能性は否定できないという結果だった。白血球8100・CRP4.2と炎症反応は上昇していた。セフトリアキソンと点滴で経過をみていた。
19日も同じ先生が日直だった(他の週と交換したので連休のうち2日入っていた)。その日には解熱して、手足口病の発疹(水泡)が出ていた。予想された通り手足口病が子供から感染したのだった。
重症というほどではないが、子供よりも症状が強く出たのは小児に多いウイルス性疾患らしい。痛みや皮疹も子供より長引くそうだ。
母親が入院して、1歳と3歳の子供の面倒は夫がみていたのだろうか。祖母の協力がないと難しいと思うが。昔研修医のころ、消化器科の指導医が子供からうつって手足口病になって休んだことがあった。大人がかかるとひどいんだよ、と言っていたのを思い出した。