先々週の土曜日にコロナの熱性けいれんをきたした5歳男児が受診して、入院できる医療機関に紹介した。
小児科医は月に2回小児感染・喘息情報を院内メールで流している。今回の症例を報告して、「オミクロンは急激な体温上昇を呈し、熱性けいれんを誘発しやすい」と注意喚起をしていた。
ネットのニュースでも、子どもの熱性けいれんの記事が出ている。
子どもの「熱性けいれん」オミクロン株で増加傾向
「熱性けいれん」とは、6カ月から5歳ごろの子どもが、38℃以上の急な発熱に伴って、意識障害やけいれんを引き起こす病気です。
日本小児科学会によると、熱性けいれんの割合は1歳から4歳の子どもで、デルタ株では3%だったのに対し、オミクロン株では9.4%に増加。5歳から11歳の年長児でも、デルタ株では0%でしたが、オミクロン株になると3.5%に増加しています。

デルタ株とオミクロン株における「症状の発現率の違い」(日本小児学会まとめ)
発熱の発現率は、5歳~11歳で、デルタ株流行期に48.7%だったのが、オミクロン株流行期では81.3%に増加しています。また咽頭痛(のどの痛み)は、13%から24.2%に増加。悪心(吐き気)・嘔吐は、6.1%から14.5%に増加しています。
成人でも咽頭痛で食事がとれないという症状が目立つようだ。嘔気・嘔吐はデルタ株の特徴とされていた。オミクロン株はそれより多いのだろうか。