定年退職後の非常勤で来ている先生(74歳男性)には、左肺の病変があった。
2015年から左下肺野背側の陰影が指摘されていた。健診の胸部X線で指摘されて、胸部CTを撮影したという経緯だった。放射線科の読影レポートでは陳旧性の炎症となっていた。
2018年の時が一番陰影が増加していた。放射線科の読影レポートは、「2015年と比較して肺炎の増悪」となっていた。確かにその通りだが、そんな数年にわたるのは特殊な肺炎になり、それに言及してほしいところだ。
そして、その後はまた軽減していた。木曜日に、呼吸器外来(大学病院から来ている)を受診して検査を受けていた。2週間前から微熱があって、息切れを感じるという訴えだった。
胸部CTでは同じ部位に陰影があるが、これまで経過を考慮すると、画像上は有意に増加したとも言い難いようだ。
血液検査では白血球6500・CRP2.2と正常ではない。呼吸器外来では、この病変自体は器質化で間違いない、今回の症状はこの年余の病変の問題ではなく、ウイルス感染による炎症が遷延している、と判断されたようだ。