なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

病棟看護師の罹患

2022年09月07日 | Weblog

 先週の金曜日に、準夜勤務の若い看護師さんが勤務中に悪寒・発熱が出現した。出勤した時は無症状だったという。

 そのまま休ませて、翌土曜日の午前中に発熱外来扱いで、新型コロナの抗原定性試験をすると陽性だった。届け出をして、自宅静養となった。

 同僚の看護師さんたちはきちんとマスクをして勤務していて、食事の時も離れて黙食なので、一応濃厚接触者にはならない。患者さんたちもマスクはつけているが、認知症の患者さんはしていないこともある。

 発症2日前からの接触者となると、病棟に入院している全員になってしまう。部屋移動・他病棟への転棟は休止にして、経過観察となった。地域の基幹病院からの転院予定の患者さんは、先方に事情を伝えて個室対応での転院となった。

 

 月曜日に2名の患者さんが発熱した。火曜日にPCR検査を行って、2人とも陰性だった。ひとりは寝たきり・経管栄養の77歳女性(脳梗塞後遺症)で誤嚥性肺炎を繰り返している(尿路感染症の時もある)。

 もう一人は脳梗塞後遺症で基幹病院から転院してきた84歳女性だった。リハビリ目的ではなく、経口摂取困難で点滴継続となっていた。昼だけ嚥下訓練として嚥下調整食3を出しているが、数口しかとれない。

 こちらも誤嚥性肺炎かと思ったが、血液検査で肝機能障害があった。造影CTでは、胆嚢が腫脹して壁肥厚もある。胆嚢炎ということになる。胆道系の拡張はなく、総胆管結石・胆管炎ではなさそうだ。

 

 

 おそらくCOVID-19罹患の看護師さんは、プライベートでの感染なのだろう。病棟の看護師長さんが、他県の男性とお付き合いをしていることを教えてくれた。(以前も濃厚接触者となって休んでいたので、プライベートのことも訊いていた。)

 これだけ患者さんが多数発生しているので、どこで感染してもおかしくない。病院職員も時々家族(子供からが多い)からうつって自宅静養になったり、濃厚接触者として自宅待機になっている。

 火曜日に基幹病院の整形外科で大腿骨転子間骨折の手術を受けた患者さんが、回復期リハビリ病棟に転院してきた。転院後に連絡があり、先方で担当していた看護師さんがCOVID-19に罹患していたそうだ。急遽個室対応になり、PCR検査対象となった。

 

 

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