Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

舞台 War Horse

2014-08-03 12:26:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
War Horse見て来ました。

そもそも"ベネディクト・カンバーバッチが出てる映画"として見てまずそちらを見て、原作は児童小説、舞台化もされ、それを見て感動したスピルバーグが映画にした、ということを知りました。その時にネットで舞台の写真を見かけたら、馬が骸骨のように骨組みがむき出しになってグロテスクな作り物だと思いました。

慣れとはすごい。
その時の嫌悪感は、その後写真や動画を何度も見かけている(女王が舞台裏をたずねた、とかニュースになってましたし、上演を前に日本でもテレビで特別番組がありました)うちに今まですっかり忘れていました。今や「ジョーイ、かわいい~!トップソーン、かっこいい~!!」です・・・


まだまだ8/24までやってますので、ネタばれはやめて、本筋とはあまり関係ないことだけにしておきます。

字幕つき舞台は初めてだったのですが、ステージの両脇に細い縦長のスクリーンが立ってそこに写し出される仕組みでした。ですので3列目の真ん中へんだった私には、左右の目が別の働きでもしてくれない限り、字幕と演技を同時には見られませんでした。

それも含めて、この舞台は、なんといっても主役の馬が大きいので、後方の客席からの方がもしかしたら楽しめる?と思いました。私は舞台を見る時、俳優と衣装を見るのが1番好きで、全体像を見てこそ総合芸術としての舞台鑑賞、という王道は割とどうでもよかったんです。でもWar Horseは馬のサイズでいうと、前列で見るということは像のお腹を見てどういう動物か判定するようなものだったのかな?

ということで、行こうかな~、とお迷いの方、今からでも買える後方の席、おすすめです!

かと言って、前方もすごかったですよ。戦火に巻き込まれるかと思いましたよ。どうも3D映画の影響か、舞台から物が飛び出してくるのでは、馬や戦車にひかれるのでは?!と本気でビクビクしちゃいました。


ところで、この話は、第一次世界大戦が舞台で、イギリス軍の軍馬としてジョーイはフランスへ行き、ドイツ軍と戦います。そのためイギリス人に加えドイツ人とフランス人も出て来るんですが、台詞はほとんど英語でそれに日本語字幕がつくので、フランス人とドイツ人が言葉が通じないとか、イギリス人がフランス語をジョークにするというあたり、かなり字幕の翻訳も大変だったでしょうね。見ている私も、字幕は席のせいでちゃんと見えないし、名前と制服と台詞の訛りの演技など、情報を総動員して登場人物の立場を推測しました。

そういう言葉をネタにしたジョークは、日本の観客に伝わりにくいのは当然ですが、解りやすい単純なユーモアだけでも反応したら、ステージと客席のコミュニケーションがとれて、ライブならではの楽しみが双方味わえるはず~

例えば、馬の泣き声「ヒヒ~~ン」は英語で「ネ~~~~イ」で「No」と聞こえる、それがオチ、という小話には大声で笑ってあげましょう!!

[[youtube:q-bni4QqSv4]]
こちらはNational Theatreのトレイラー