Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

テンペスト(2010) 感想 

2014-08-28 22:02:00 | ベン・ウィショー
ベン・ウィショーがエアリエル役の映画「テンペスト」(2010)を見ました。(おかげで楽しみにしていたNHKカルチャーラジオの「十二夜」をすっかり忘れてしまいました!)同じシェイクスピアで、筋も家族間の争いと復讐ですが、「リア王」とは違って血は出ません(笑)。



エアリエルはその名の通り、空気の妖精です。でも妖精と言えば「羽のはえた美少女の魔法使い」みたいな印象ですが、テンペストのエアリエルは、ウィショー君なので美少女は美少女だけど「ハリーポッターの屋敷しもべドビー」のような、妖精と言うよりは妖怪のような感じでした。そして人間でない存在なので、あのりっぱな眉毛は半分ないし、常にエフェクトのかかった映像で現れるので、ウィショー・ファンとしては嬉しいのかそうでないのかよくわかりませんでした。このエアリアル、何の説明もなく両性具有で、時々少女になるんです。どうして?どうやって?CGでお肌ツルツルとは言え、あのウィショ君の顔で少女に。あれをやったせいで、「十二夜のヴァイオラを演じたい」になったのかしら?楽しかったのかしら?

よかったのは、ナポリやミラノというイタリアが都市国家だった時代っぽい衣装が、現代的にアレンジされてて、CGも多く使われ、さらに、喜劇担当の役が2人いて彼らは60~70年代のヒッピー風な衣装で、時代劇の重さがなかったこと。もうひとつ、音楽がロックな感じで、しかもウィショ君が歌ってる曲も3曲あることでした。あと王子役のリーヴ・カーニーが歌う曲もよかった。彼はミュージシャンでもあります。このロックな歌の歌詞がシェイクスピアの詩なんです。

では一曲

Where the Bee Sucks - Elliot Goldenthal feat. Ben Whishaw

それから、リハーサルシーンの動画がありました。エフェクトなし♪
エアリエルがプロスペラに「Do you love me?」とささやくシーンがあって、映画では映ってないのですが、リハではウィショ君がヘレン様の腕をなでなでしているんです。こっちの方が生々しいのに、ウィショ君が妖精に見えるんですが・・・・
CGシーンでも、ウィショ君は実際に身体を宙に釣られてクルクルまわってます。「パフューム」の時も逆さ吊りになって水攻めにあっていたし、実は肉体派俳優なのでした!!

Making of "The Tempest" (Ben Whishaw)