Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Case 1 華麗なる賭け 感想

2014-08-18 19:35:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
仕事から猛ダッシュで帰宅して見ました。「新米刑事モース/Case 1 華麗なる賭け(日本語吹替え版)。初めてシャーロックをテレビで日本語で見た時を思い出します。自分初の日本語だし久しぶりでしたので、また改めていいドラマを見られて幸福です。

日本語だと細部を見る余裕があってラクチーンですし、声質が似た声優さんだったので声の違和感はありませんでした。最初のうちモースの台詞の敬語とか、「彼氏」と言った現代語(?)が1965年当時使われていたのか?など多少言葉の違和感はあったのですけど、そのうち慣れました。

英語版ENDEAVOURのDVDを見た時はモースに関しての知識ゼロでしたが、あれから、原作を何冊か読み、主任警部モース(の英語版)を何本か見ました。ですので、ある程度もともとのモース作品がどういうものか把握し、熟年モースの人物や作品に愛着を持つ(こっちの方がより大切)状態で、若モースを体験することができました。

ただ、にわかファンにとっては、主任モースへのオマージュがちょっとわざとらしやしないか?と思いました。でも20年くらい前に見ていたファンにとっては、久々のモース登場だし、若くて別の俳優という違和感を払拭するにはこれくらいオリジナルへの愛を表現した方が彼らにとっては受入れやすいのかもしれませんね。


写真はこちらから
PBSのは顔のアップだし、中央を避けて顔に穴があかないよういいレイアウト。私のUK版と違います。


ショーン演じる若モースの良さは、"純朴"さかと思います。
あまり幸福とは言えなかった育ち、大学の学派にも社会にも馴染まず、恋人と別れ、という寂しさを胸にかかえたまま。なんとか居場所を見つけようと、周囲を観察する目だけ大きく見開らき、無表情の顔が愛おしい。

いっそオックスフォード大学に行かず、労働者階級しか知らなければ悩みも少なかったろうに、頭が良かったために上中流のコミュニティにも接触してしまったがための孤独感というものもありそうです。

新米で自信のないモースが、見つけた糸口をとつとつと語り、それを受けとめるサーズデイ。モースの世界とこの世をつなぐ天使みたいですね。


65年にオックスフォードに学生時代以来初めて仕事で戻ったところからモースの当時の状況を説明しつつ、オペラ歌手に心を開きながら事件を捜査する物語が、歌手の歌うアリアにのせて美しく綴られています。





このCase1はパイロット版で、Case2以降は出ないモースの上司がシャーロック0201のカーター警部役をやったDanny Webbだったりします。
 





映画やドラマのことを書いてるくせに、やっと録画機を買おうと先月決意したしましまです。しかし実行に至らずに「若モース1再放送」に突入してしまいました。よって、明日の歯医者も仕事のシフトも変更してもらい、今週は猛ダッシュで帰宅せねばなりません。し・か・も、「舞台War Horse」のチケットも無計画に明後日とってしまったし、さ・ら・に、DOCTOR WHO の新シリーズがぼちぼちのような気がするけど恐くて確認できない・・・ブルブル・・・