トム・ヒューズがプリンス・アルバートを演じる「ヴィクトリア」が晴れてNHKで放送というニュースにウキウキしていたら、地元BBCは「Paula」というミニシリーズ(全3話だったかな)でもトム・ヒューズを出してきてびっくりです!
転職活動で忙しかったからでしょうか、寝耳に水だったので期待値の上がるヒマもなく鑑賞し始めましたよ♪
BBCがあげてるキーワードは「one-night stand」「thriller」。
one-night standは一夜限りの関係ですね。
舞台はアイルランドのダブリンという設定ですが、北アイルランドの方のベルファーストで撮影されたと公式にはありました。
ダブリンと言えば、コリン・モーガンが出ていたので見た「The Fall」。
あのドラマよりは英語がわかりやすかったような。
そして主人公のPaula/ポーラは、Tha Fallで医者の役で出ていたのです。それにナショナル・シアター・ライブでも公開予定になっている舞台「Angels in America」にも出演している俳優さんです。
さて「ヴィクトリア」では王子がぴったりなトム・ヒューズでしたが、なんとこちらではチェックのネルシャツにジャージをはいた man with a van なんですよぅ!
handyman = 便利屋さんという、まあフリーランスですが日雇いと言いますか、キャビン・プレッシャーのマーティンからパイロット職を抜いた部分ですね。ですから「力仕事なんでも引き受けます屋さん」ですね。
役の名前はジェイムズなんですが、彼はなんと2人の女性と子供たち(最低3人はいるみたいです)と暮らしていて、力仕事から帰宅したら子供にご飯食べさせたり、夜泣きしたらあやしに起きる子煩悩ぶりです。
しかし狭いアパートに女性が2人で、そのどっちにもそれなりに愛想よくしていて・・・ってどうしたらそんなことに。やはりあれほどのいい男だとそれでも我慢する女性がいるのだろうか???
さらにジェイムズにはホームに入っている認知症か何かを患っているお母さんもいて、女性や子供たちの世話を一生懸命しているのです。
一方、ポーラは中学校の理科の先生ですので、便利屋さんよりは安定しているとはいえ、まあ普通のしっかりした女性でしょう。
しかし勤務先の体育の既婚男性と不倫をしていたようで、またこの男が結構しつこくて、ポーラはもう終わりにしようとしているのに、ふざけた下ネタカードを学校で渡してきたりしていい迷惑です。
ポーラはただの学校の先生だけどダブリンの古いつながった家に住んでいて羨ましい。ロンドンでは物価が高くでなかなか一人暮らしでは手に入らないかも。あのタイプの家には結構大きな地下室があることが多く、だいたい物置として使われます。部屋に置いておきたくない不要なものの保管場所として広いのでいいんですよ。
ところが、そういう場所ですので、ネズミが出現するのもまたよくあることなんですね。
それで「便利屋さん」のチラシを個人宅のポストに配ってたジェイムズを見つけ、ネズミ退治を頼んだのが運の尽きでした。
ネズミを一発で仕留めたジェイムズと、お互いの話(ジェイムズは自分の女たちのことを「いとこ」だと嘘ついてましたが)をしてワインを飲んでいるうちに・・・one night standへとなだれ込んでしまったのでした。
いやあジェイムズの話し方は、肉体労働者ぽくなくジェントルで低い声で、嘘はうまいし、家に2人も女がいるというのに美人教師ともなんて・・・ちょっとスケールは違うけど、ナイト・マネージャーのトムヒにも引けを取らない妖しさです。
しかし、いくらいい男でも便利屋さんでは収入も追いつかない。彼は女子供を養うお金に困っているので、ポーラの家で、あのイヤラシイ体育教師のカードを発見し、それで恐喝をしてしまいます。
そしてそれが殺人へと発展してしまい・・・・
BBCの作品紹介にはサイコパスと書いてありましたが、嘘も巧けりゃ逆上して人殺しとは・・・ヴァンの運転中に恐ろしい形相の少女の幻覚も見ていたし、彼には何かまだ裏がありそうな気配。
あと2回で何が出てくるのか・・・怖いけど、楽しみ!