もう10話中7話まで来てしまいました!
今回、私なりに「はっ」としたエピでした。なぜかというと、ルイは強迫観念にいつも怯えているんですが、だからこそ太陽王になれたのかな?!と思えてきたからです。
信心深くないくせに、帝国を目指している自分は本当に神に選ばれているのだろうかと言う不安にも怯えています。
「ホロウ・クラウン」などでも不安定で食うか食われるかのイギリス王冠の話は見ましたが、その何人かの王と比べても、フランス王ルイの勢力への執着と敵への怯えぶりはすごい。
月並みですがやはりそこは島国イギリスと違って、地続きの国境をかけた一進一退の戦いなのかなと思えました。
ルイはオランダとの戦争中にオレンジ公ウィリアム=事実上オランダ元首との秘密裡の会談を持ちます。しかも話は側近の者まで退出させて、王VS王の密会のようなカタチに。
それで、もちろん最初は外交交渉で、戦争はお互いに止めたいのでその条件を出し合い、ウィリアムは同盟を結びたいとまで持ちかけるのですが、すでに同盟を結んでいる他のヨーロッパ諸国に無断でオランダーフランスが同盟を結ぶことは他国への裏切りになるからできないとルイは断るのです。
まあそれもあるけど、ルイはウィリアムの条件を飲めなかった(ルイが欲しい土地はもらえない)のが理由としては大きいでしょう。
そして王は国内だったら誰にも言われないことを同等の身分のウィリアムに言われるんですね。愛人や弟のことなど。しかも、オランダ語というのは含みのない言語なのか、ズバズバストレートに言われちゃう。
ルイは怒って寝室にこもると汗びっしょりで悪夢を見るんです。死んだ昔の愛人(弟の妃)に彼が奈落から引き返す幻覚を語り、気がつくと、天使の歌声が聞こえる教会で目覚める・・・脱皮したような表情で。
・・・彼のこの変化を見て、やはり大成したルイはその分苦しんで、そのエネルギーを富国につなげたのか、いつも目を見開いてエネルギー全開だから振れ幅が異様に大きいのかと納得しましたです!
自分は戦争に行くべきではないと我に帰り、フランスに帰ったルイは、「片側は庭に面した窓、もう片側は鏡張りの、暗闇のない大ホール」を作ると宣言します!!
「鏡の間」はルイの暗闇への恐怖心の産物だったわけです!