東久留米の『世界』を読む会・zoom、2月例会の報告
東久留米の『世界』を読む会・zoomの2月例会が、2月12日(水)、午後7時から、5名の参加で行なわれました。お仕事から帰宅するのが遅れた参加者があり、40分くらい遅れてスタート。終了が大分、遅くなりましたが、和やかで別れがたいような時間でした。
■ 今月のテーマは、
・趙慶喜「韓国 女性たちの「消えない光」」
・宇田川幸大「ウクライナ戦争の戦争責任をどう論じるか」
・三宅玲子「情報は民主主義の血液」
・高平奇恵「刑事司法はなぜ変われないのか」
の4本でした。
◎ 第1テーマ・趙慶喜「韓国 女性たちの「消えない光」」
さまざまな意味で、日本との「差」を感じた感想が。若い女性の政治参加。楽しい工夫された行動。K-POPスターと政治の距離。政治的な行動力。光州事件など、韓国が辿ってきた歴史の重みを感じる。暴力支配の再来がありうるものだと感じさせられた。一方で、若い男性が保守化しているのは、なぜか。兵役の影響、儒教文化とフェミニズムの発展。あるいはネットに籠もる男性。日本の同調圧力、「個」の弱さ、が際立つ。
◎ 第2テーマ・宇田川幸大「ウクライナ戦争の戦争責任をどう論じるか」
論稿を評価する意見と、不十分だとする意見が。戦争犯罪を裁く根拠に据えられるべきなのが、人権、人の命だということ。勝者が敗者を裁くレベルにしか行っていないのを、人権を犯すことを裁くレベルに到達させなくては。そこでは、植民地主義が俎上に上げられる必要がある。今、逆流が起きていて、戦争の犯罪化も一進一退の局面だ。日本に関しては、「傍観者」的態度が重要な問題点だ。
◎ 第3テーマ・三宅玲子「情報は民主主義の血液」
情報は「血液」であり、「サラサラ」でなくてはいけない。「ドロドロ」では。ネット情報はごく短時間で「更新」され、「上書き」されてしまい、大事なことが見えなくなってしまう。長く振り返られる「紙媒体」の重要さが分かる。森友問題など、なかったように。情報公開条例を活かすのは、市民などの行動だ。足りないぞ。
◎ 第4テーマ・高平奇恵「刑事司法はなぜ変われないのか」
日本の取調べの現状を知れば知るほど、ムンクの「叫び」の心境だ。「人質司法」にしろ、再審制度にしろ、人権の保障される状態に変えるのは急務だ。明治時代からの監獄法や取調べ法が残っているようだ。黙秘権を貫くべきだが、とてもできそうもない。
などと、話し合われました。
■ 2月号のその他のお薦めは
・巻 「アウシュビッツの焼却炉」 中村真人
・須山 「「反現職」に沸く世界」 三浦まり
でした。
◎ 東久留米の『世界』を読む会、3月例会のお知らせ
●日 時 3月12日(水) 午後7時
●zoomでのオンライン開催
参加希望の方は、メールを下さい。案内を送ります。
●持ち物 雑誌『世界』3月号
○共通テーマ
・「個人の尊厳をひらく」 岡野八代
・「いじめ後遺症」 斎藤 環
・「子どもを産み育てられない社会」 永瀬伸子
・「この社会の社会学」 筒井淳也×亀田達也
※ 第2水曜が定例です。ご承知ください。
※ 他に、昼の部として、第3水曜、4時から会場で行なう会もあります。
● 連絡先 須山
suyaman50@gmail.com
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