同意書と説明書は、同じものでしょうか?
患者に対して、治療開始にあたり、診断を告げる。次いで、根拠となった検査結果を説明し、治療しない場合の経過を説明し、治療の必要性を話す。
それから、治療を望むか、望まないかへと踏み込んでゆく。
治療を受けようと思った患者に対して、現状の標準的治療を説明し、
当院の方針、成績を話す。出版されている文献を渡し、個、個人の差異について説明する。説明時、主治医、担当看護師、薬剤師、他の医師も同席し、話に加わる。
さらに、院内の集団勉強会を、患者、職員が参加して行う。
病状が変化したときには、患者、家族に対する説明を行う。
これが、仙台血液疾患センターの、治療を行うスタイルです。
10月7日 福岡で開催された、日血、臨血の合同総会で
”CD20陽性B細胞性リンパ腫に対する化学療法(ACEHO-7)単独およびRituximab併用療法(R-ACEHO-7)による治療成績”のタイトルで口演発表行ってきました。
質疑応答という座長の呼びかけに立ち上がったのは、国立がんセンター 血液グループ 飛内賢正氏で、第一声が「東北大学ともあろうものが」で、今もって質問の信義は不明で、応酬もピントがずれていたでしょう。そのうちに、同意書の取得について食い下がられた。両学会にも同意書取得について、見解を求めたが、”「医師による説明と患者の同意」は文書での記録が求められている”というにとどまる曖昧なものであった。医師の説明、患者の同意と、”同意書”とは、次元が異なり、多くは、責任逃れの医療側の保身の観点からの文章のような感じがするのは、私の穿ちでしょうか?
学会権威者の、言葉の横暴を、感じたことはかってなかった。会員の追随する姿勢も感じた。
より良い治癒を願う患者に応えたいと、体制を知ることに努力を惜しまず、良い点は取り入れ、しかし、現状のレベルを下げる変化は望まないわれわれの姿勢は、異端者として除外しようとする集団の圧力を強く感じた。