8月6日 65年前広島に原爆が投下された。 直後から、陸軍医務局による入市調査記録がされていたのは知っていた。
敗戦後、日本は、記録を進んで占領国、アメリカ合衆国に提供したという事実を本日の報道で初めて知った。
学校の爆心地からの距離と、登校していた児童数と死亡者数は、
原爆の殺傷能力の医学的記録=原爆の殺傷能力の軍事情報
としてのみ把握され、利用されていた事実 は衝撃であった。
私も、研究者、医師として生活しているので、観察、記録というのは身に付いている。
しかし、人間の健康な生命のために行うものでなければならない と 自覚している。
その根底を揺るがす、敗戦後とはいえ、
日本国民のためではなく、
アメリカ側に提供するためだけの、被害調査だったとは!
731部隊などの非人道的生物実験に対する
敗戦国の媚、軍部の保身のための利用に終始したという事実。
どんな場合でも、人道的見地からのみ行動しなければならない!
しかし、状況によっては信念を忘れて行動する
ということを目の当たりにした報道であった。
非人道的行動をとったその後の自分をイメージすると耐えがたいので、
流されることなく、人道的行動をとりたいと
心がけることで自己規制を訓練したい。
児童の死亡数が、原爆の殺傷力、威力の証明として、
軍事力の計算にのみ利用されていたのは、
死者への冒涜、非人道的何と表現したらよいだろう。
軍人とは、そのような気持ちを持ち、
疑念もなく、非情な心を持ち合わせているのだな。