臓器別診療科に再編されるまで、
東北大学は、得意不得手の分野はあるとはいえ、第1内科、第2内科、第3内科はすべての疾患を診療対象としていた。
血液疾患は、第2内科、第3内科で、覇を競うというより、
第2内科は、腎臓疾患を合併する血液疾患、
第3内科は、悪性腫瘍から派生した白血病などを得意な疾患としていた。
臓器別再編成で、独立した診療科として存在している大学も多いが、他の分野との複合科として血液疾患は吸収された。
教授を擁立せず、複数の科に存在していた疾患を専門として医師は、複雑な立場に直面した。
秤量攻めよろしい事態も発生したし。
時間が経てば淘汰され、何事も知らない若い人だけになる。
引き続き診療を継続している患者関連の講演会に参加して、
3K的で敬遠されていた血液疾患を目指す若手が増えた。臨床に向かう姿勢は?などの感慨を覚えたが、
同世代の雰囲気が、社交性皆無。むしろ……。
世界中で、無益とされた脾臓関連の方法を、知らないがゆえに平然と質問したりしていて。
学問も、継続なく断裂すると、