連・断・続の部屋  

捨てる過去など何もなく、日々の社会との繫がり、自己の活性化、整理のためにつぶやく。

あわれ 変じて あっぱれに

2011-01-26 23:15:35 | アート・文化

NHK BShi の”シリーズ世界遺産” は同時代の世界遺産をつなげてくれ、遠く離れた、つながりがないような地域の共通性、人間の普遍性、そしてやはり地域の特殊性が感じられる。

25日は、ルネッサンスであったが、ルネッサンスのはしり

イタリア フェラーラ は、 

で教皇でもなく富を得た エステ家の治世では、

宗教に曲げられない、科学的根拠による発言ができ、コペルニクスを生んだ。

神の世界は、時間がなく距離感もない絵画表現、人間世界は遠近法で描き差を出していた。

日本では、天皇、公家から武士の時代に移り、

松岡正剛さんがコメントしていた。

死にざま”を、武士の世界では 

”もののあわれ”では無く”あっぱれ”としたのだという 。

活版印刷の話も興味深い。

それ以前は、”正しい”ものは存在しなかったのかもしれない。

宗教説話も、音楽も。

印刷された楽譜が流布することで、間違った演奏はできない!

という意識が生み出されていった。

変幻自在な世界は遠く去り、窮屈な正しい世界が蔓延し始めたということで、

一般庶民にとっては、やはり利点、と自由を手に入れた印刷技術の流布でしょうかね。


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