ユネスコ世界文化遺産認定は、和食のプロの危機感が背景にあるという。
想いを,四季折々の食材に乗せて表現する、懐石料理などだけが”和食”と考えると,
絶滅危惧種的存在かもしれない。
日本の命の繫がり、家庭の事情事態が危機的状態にある反映が和食でしょうか。
今の節は,正月料理。おせちです。
部門が異なる医師で時間を制約されているので、顔を合わせるのは、
共通の知り合いの訃報に接し、弔問の機会ぐらいです。
『どんな高級料理店のお節でも我が家では不評』 だそうで、意気投合。
今回は、哲学科を卒業、大学院も中退で、調理師の免許をとり、和食のプロを目指したわが兄に、わたくしのお節料理をたべさせた。
黒豆、きんとんについては、好評。手を抜いて、出来合いを詰めた金柑、ごまめは不評。
お煮染めは、母の生存中と言えども練り物ぐらいで、野菜類は食べなかったので講評なし。
きんとんは梔がみつからなかったので発色不良ですが、灯台もと暗しで日常使いの香辛料棚にありましたので、煮直しで挑戦。
一人で食べきる調理の工夫に悪戦苦闘せねばならない日々に思いを馳せています。品数は制限したのですが、それなりの量です。
和食の根っこは?
出汁と発酵食品。
画一的にコントロール不能な材料!このために、敷居をたかくしてしまったのか?和食。
しかし、面倒くさいと思わず、変化に楽しみを見いだすと、
出汁の材料のインスタント製品もない交ぜて、異文化の料理に混ぜると,思わぬおいしさ。
料理には,制限なし。国境なし。美味しく食べられれば。
母の真骨頂は、少し残った味噌汁に牛乳を混ぜて、食べきる。
カレーには醤油を少しさすなどなど。
日々の食事を提供し続ける主婦ならではの、節約志向から生まれた工夫で、
味にも深みをを出させたところです。 合掌
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