豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

家の性能はモヤシ人間をつくるのか…北斗市

2009-02-24 18:21:53 | ファース本部
ある住宅雑誌に工学博士なる学者が、「モヤシ人間をつくる家」と言うタイトルのコラムを投稿していました。高気密、高断熱の家は、温室育ちのように自然の厳しさに接しないため、虚弱体質の子供を育ててしまうのだと言う内容でした。

このコラムを抜粋しました【美しい花は、良い苗や良い種があるからでなく、如何に愛情を注ぎ、厳しく育てるかにかかってくる。美しい均一の切り花は温室でも育つが、よい苗や種を取るため、寒暖の差を付け、日照時間を管理し、栄養の与え方がはるかに真に美しい花が咲くのです。(写真は温熱環境に敏感な生け花)
素敵な花は、その子孫は残すため、厳しく育てる事が何よりも大切であり、これを忘れると花としての働きを十分に発揮しない。花を咲かすと言う事は、子孫を残すためである。
植物は動けないから虫に助けを借りて受粉し、色鮮やかでよい香りを出し、美味しい蜜を提供しないと虫は寄って来ず、したがって夏の炎天下に曝し、大雨に当て、厳しい環境に追い込み、この自然淘汰の中から見事な花、つまり立派な子孫を残せるのである。
人間も一緒であり、夏涼しい、冬暖かい家では強く丈夫で立派な子供は育たないのだ…】

この工学博士のコラムをそのまま読むと、高気密、高断熱の家など罪悪のように思ってしまいます。温室で育つ植物の花と、高性能の家で子供とを同じ温室育ちとの前提です。
このコラムは、花の事を知っていても、真の家を知らない人のコラムです。

そもそも沖縄やハワイなどの常夏の地域では、常に温室の中で生活をしていると同じです。
このような地域で暮らす子供達がモヤシのような虚弱体質などでは決してありません。
むしろ断熱気密性能の伴わない家では、ハウスダストが飛散して子供達に様々な弊害を与えていると言う現実があります。

快適室温20℃、湿度50%の時の露点温度が9.3℃です。冬期間、外気温が2℃3℃まで下がった時、壁や間仕切りの温度は、露点温度以下に下がっているのです。つまり、この部分の含水量が上昇してカビの胞子が出来てハウスダストになります。
夏の湿度80%、気温33℃の時の露点温度は29.1℃です。エアコンで26℃冷房室内では、外部から呼び込んだ湿気が壁の内部に凝縮してカビのもとになる場合があります。

植物と人間の生理的な相違と家の性能の在り方を研究してのコラムを書いて戴きたい…
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