豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

建主さんが住宅システム開発の先生です…福島町~北斗市

2009-02-20 18:49:51 | ファース本部
「暖かさがどう在るべきか」と言うテーマのもとに、寒い真冬だから出来る様々な研究があります。人工的な寒さ空間では、風や霧、乾燥状況などの自然空間は無理なのです。
また真夏になると、自然の暑さの中で納涼体感の冷房研究を行います。

このような研究は、最終的に実際に住む人の評価があってこそ社会に受け入れられます。
どんなに理屈の通った技術でも、それだけで優れた住宅システムが構築できる訳でなく、住む人の満足感を長年にわたって保持してこそ為せるのでしょう。つまり、住宅システム研究の本当の先生は、建主さん、つまり生活者でなければなりません。

ピッカピカで出来立ての新築住宅では、建主さんの誰もが、家づくりを成し遂げて大満足に浸る事でしょう。その新築時の「大」満足が「中」になり、「小」になり、そして満足感が薄れて「マイナス」になり、不満足が「小」「中」「大」と増大して30年で粗大ゴミに…

出来上がった家とともに生涯を付き合い通すには、住んでいる建主さんとのコラボレーションが不可欠なのです。お金を支払って戴き、住んで貰ってからの建主さんの指摘は、どんなに立派な研究論文を書いた学者より真実に近いものを感じます。

写真は今日、松前郡福島町で平成8年にファースの家を建築した本間邸を訪問して、奥様の本間順子さんと撮りました。本間さんは、建築計画中、住んでから本当に快適で省エネとなる家づくりを目指し、様々な情報収集を行ったそうです。小さな新聞記事を見つけて、本間さんご夫妻が直接、私たちの会社を訪問されてファースの家を建築しました。

築13年となりますがこの間、本間さんのような建主さんから戴いた様々な意見や指摘を、新しい技術の糧として参りました。先週土曜日に行ったユーザー全国大会でも、寒い地域、暑い地域など様々な地域に建築したファースユーザーさんの発表は、これからの新しい時代における技術研究の大きな資源となっているのです。

ハード面の情報もさる事ながら、いつも笑顔で迎えてくれる本間さんのような建主さんは、毎日を、いばらの道を駆け回っている我々に、大きな勇気と自信を与えてくれます。
今日も吹雪の道南でしたが、往復3時間の福島町までの道のりを長くは感じませんでした。
明日は秋田県に移動の予定です。
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