豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

茅葺屋根の神秘的な温熱保持の性能とは…北斗市

2012-11-24 15:06:22 | ファース本部
建設白書によると日本の住宅平均寿命は僅か30年と言う事です。
嘗ては住宅金融公庫からの融資を受けた家の建て替え平均年数が26年だと。
先進国では考えられない短い家の寿命ですが、30年で家が朽ち果てるのではありません。

つまりは居住者が30年以上その家に住み続けようと言う意欲を逸してしまい、叩き潰しているのが実態。
日本の家屋は、昔から30年程度の寿命であったはずなどありません。
日本で昔に建てられていた一般家屋の多くが茅葺屋根で造られていた時代があります。

現在でも世界遺産に登録されている茅葺屋根家屋の集落が。
この茅葺屋根は、夏の高温多湿、冬の低温乾燥となる日本の気候にフィットさせるように、1,000年以上もの期間を経ながら先人達の知恵と工夫、経験と技術が結集したものであると言えるのでしょう。

茅葺屋根は大きな断熱性能を持ち合わせているものと思っておりました。
しかし実際には、断熱性能など殆ど持ち合わせておりません。
あの分厚い茅葺屋根(写真)は断熱性能を目的としたものでなく大量の雨水を屋根に蓄えるものだった。
茅葺屋根には、実に驚くべき神秘的な性能が潜在していました。

雨水を茅葺屋根に溜めても、その水を水不足の時に活用するためなどでは勿論ありません。
大量に吸い込んだ雨水を夏場の高温と灼熱の太陽熱で揮発させ、蒸発潜熱(気化熱)で家屋内の気温を下げ、住む人の体温を奪ってくれます。

乾燥する冬場は、家屋内に湿気を放出し住む人の身体から体温を奪わないような工夫です。
私達は、この先人達が構築した「水分管理」と云う知恵を「調湿の家」と云う新建材でも建築できるような家づくりに生かしています。
さて、今日の土曜日も私や研究スタッフは、研究開発室のデータ分析を行っています。
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