豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

出来るまでの家と出来てからの家…北斗市

2013-09-15 20:59:52 | ファース本部
「快適そうな家」と「真に快適な家」は大きく異なります。
今日の健康・省エネ住宅を推進する国民会議ほっかいどう協議会設立懇話会で私が述べた冒頭挨拶の導入言葉です。

私は、常日頃から「家ってどのように在るべきか」と関係者に問い掛けています。
特に建主さまの多くは、「出来るまでの家」に多くのエネルギーを費やす傾向にあります。
家の間取り、外観、内装、キッチンセットなど、主に見える部分に集中して費用を。
営業マンの親切でスピーディーな対応も住宅会社を決める要因ともなっているようです。

いわゆる家が出来るまでは、営業上手なハウスメーカーやスーパービルダーが極めて充実しており、建主さまの心をつかむ術を駆使しているようにも感じます。
一方、地域の零細工務店は、そのホームページひとつ見ても夢が広がるように見えません。

特に私達ファースグループは、家の温熱環境に特化した高性能を売り物に致しております。
断熱材の性能を解き、気密性能と換気手法、それにμ値、k値、q値など言い出す始末。
これでは、お城のような家づくりを夢みる建主さまの多くが引いてしまうのです。

ところが上記のような小難しい家の性能は、建主さまが住んだ後に様々な事象として具現化してきます。
「真に快適な家」をつくるためには、避けて通れない部分です。
「快適そう家」をつくるのは極めて簡単で、見た目と機能を重視するだけなのですから。

今日のイベントには、高性能を競い合っているFPコーポレーションの光村社長さんや道南で高性能住宅をつくっている工務店さんなども参集しました。
北海道大学の羽山教授の家の性能と疾患事例などの研究発表は興味深いモノがありました。

「真に快適な家」をつくるため、私達はライバルメーカーやグループの垣根を越え、行政、学識者、供給者など一体となって調査研究をする必要性を感じたしだいです。
私達が主催したイベントでないため、様々な歯がゆさを感じました。
しかし、ご参加いただいた皆さんに心より御礼申し上げます。写真は今日の終日怪しい空模様でした。

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