豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

見かけなくなった囲炉裏…北斗市・本社

2023-10-04 17:25:43 | Weblog
見かけなくなった囲炉裏…北斗市・本社
日本家屋の昔のつくりは、家の真ん中に囲炉裏がどっかりと存在していました。
今の若い人達は、画像のような囲炉裏など見たこともないと思います。
私達の幼年の頃の家屋は、ほぼ総ての家にこの囲炉裏(いろり)がありました。

屋根は茅葺なので囲炉裏から立ち昇る煙やヤニが木材や屋根に浸透して黒光りするのです。
茅葺屋根の家屋は、100年以上の高寿命となります。
茅の吹き替えは、「ゆいこ」と制度があり、街中の人が協力し合い順番に行いました。

また囲炉裏の周りを「囲炉裏端」(いろりばた)と云いますが、家族全員がこの囲炉裏端で炊事、勉強、団欒などの時間を過ごします。
寒いので必然的に囲炉裏端に家族が集い、祖父の昔話に耳を傾けた記憶もあります。

古き良き時代と云いますが、決して便利で快適ではありません。
囲炉裏の煙で眼病を患う確率が高かったようです。
椅子生活と異なり、座って立ち上がる生活なので足腰が丈夫になったと云われます。

昔の相撲取りは、モンゴル相撲の猛者が来日まで強い外国人力士はいませんでした。
畳から起き上がり、囲炉裏端で座り、立ち上がり、自然と足腰が強くなったのでしょう。
高齢者には辛そうに見えますが、かなり元気なお年寄りもいたように思います。

現在生活では、囲炉裏で燃やす炭などの購入が難しくなっています。
また、煙を放散すると隣近所から苦情が出ると思われますが、時代は変わりました。
洋式生活が日常になり、ニッポンらしさはしだいに希薄となるのは寂しいかぎりです。

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