読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

あした蜉蝣の旅

2011年10月14日 18時25分03秒 | ■読む
志水辰夫著、新潮文庫刊 久し振りの志水さんの著作に完全にやられてしまいました。世を半分捨てた男と暗い過去を負った女の儚い、そして情感に富んだ魂の軌跡を描いています。男は、その時々に誠実に行動しますが、一貫性がありません。時という流れに流されている感じです。そして女は、寄る辺のない時の流れに翻弄されるかの様に生きています。そして、二人の軌跡が何度か交わりながら、周囲の人々と浅く深く交わりながら物語は . . . 本文を読む
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