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浅岡肇編著、大坪正人・大沢二郎・広田雅将著、B&Tブックス日刊工業新聞社刊
若い頃、高級時計の本を何冊か読みました。スイスの製品がほとんどであったと記憶しています。既に日本製の時計が寡占状況の一方、高級時計は日本製でないことに疑問を持ったことから読んだように記憶しています。しかし、それらの本は、ゴージャスな時計の製造メーカー毎に製品が紹介されているだけで技術的な背景や歴史はわずかに触れられていたように思います。
一方、本書は、機械式時計の開発の歴史を踏まえ、非常に精密で複雑な機構の解説、世界と日本の時計製造技術の推移とスイスの時計製造産業の浮沈、日本の時計製造産業の課題が述べられています。そして中盤以降、本書の中心テーマであるトゥールビヨン機構を内蔵した極めて高度な時計の製造過程が詳しく述べられています。詳細な写真と図版を交えて懇切な解説が続いていますが、驚愕!という言葉がぴったりする製造と調整、組み立ての工程は、息が詰まりそうです。先人の知恵と労苦を基礎とし、更に一段高みへ上ることの困難さを垣間見たように思います。
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URL => http://www.hajimeasaoka.com/hajimeasaoka.html
http://www.highflyers.nu/hf/hajimeasaoka1/#startcontents
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評価は5です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
=> カメラまかせ 成り行きまかせ
=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2
若い頃、高級時計の本を何冊か読みました。スイスの製品がほとんどであったと記憶しています。既に日本製の時計が寡占状況の一方、高級時計は日本製でないことに疑問を持ったことから読んだように記憶しています。しかし、それらの本は、ゴージャスな時計の製造メーカー毎に製品が紹介されているだけで技術的な背景や歴史はわずかに触れられていたように思います。
一方、本書は、機械式時計の開発の歴史を踏まえ、非常に精密で複雑な機構の解説、世界と日本の時計製造技術の推移とスイスの時計製造産業の浮沈、日本の時計製造産業の課題が述べられています。そして中盤以降、本書の中心テーマであるトゥールビヨン機構を内蔵した極めて高度な時計の製造過程が詳しく述べられています。詳細な写真と図版を交えて懇切な解説が続いていますが、驚愕!という言葉がぴったりする製造と調整、組み立ての工程は、息が詰まりそうです。先人の知恵と労苦を基礎とし、更に一段高みへ上ることの困難さを垣間見たように思います。
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