同名エッセイを基にした、テレビ東京のテレビドラマです。
主演は吉田羊さんで、國村隼さんが父親役で出演しています。
原作のジェーン・スーさんが主人公と思われますが、現実と乖離があるのかどうかは分かりません。
個性的であくの強い父親と家族に尽くす美しい母親の3人家族。
奔放な父親の言動に振り回される母親と主人公。
しかし、母親が病を得て亡くなった後、自立した主人公は、人生の半ばで生活の基盤を築き、エッセイストとラジオ番組のパーソナリティとして活躍しています。
経験を積んで大人になった主人公は、父親と適切な距離を置きつつ面倒を見ていますが、出会った様々な事を契機として、次第に目をそらしていた過去に向き合って行きますが・・・。
若さも良いが、大人の方が良い、と実感できるドラマでした。
いくら本を読んでも、色々な話しを聞いても、実際に経験しないと、本当には理解出来ない。
歳を重ねて行くことは、好むと好まざるとを問わず、語り尽くせない経験を重ねつつ、未知の世界を歩む事でしょう。
その経験を通じて初めて分かることがあり、「ものが分かる」領域が広まって行く。
それが大人になるということと思います。
本作品で、吉田さんの圧倒的な演技力に魅了されました。
テレビドラマは余り観てこなかったのですが、隅々まで丹念に作り込まれた作品にすっかり引き込まれてしまいました。
一話だけ登場する俳優の皆さんの演技も見事でした。特に第5話の菅原大吉さんと、第8話の岩崎う大さんが秀逸でした。
好みの分野の作品では無かったのですが、すっかり気に入りました。
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○生きるとか死ぬとか父親とか
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評価は5です。
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