読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

世界は分けても分からない

2014年02月26日 07時05分13秒 | ■読む
福岡伸一著、講談社現代新書2000刊
丁度、短編集のような体裁です。しかし、著者が訴えたかったタイトルの主張を、全編を通して表現しています。凝った構成で、良質の小説のように考え抜かれ、細心の注意を払って描かれた絵画を鑑賞しているかのようです。文中、「動的平衡」といいう著者の主張を表す単語が出てきて、本書だけを読んだ人は戸惑うかも知れませんが、文意により、主張は理解出来ると思います。ウェットで繊細な文章でありながら、的確で明快な文章は何時もの通りです。そして本書では、ミステリー仕立てと感じる部分もあり、凝りに凝っています。お勧めしたい良書です。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/福岡伸一
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評価は5です。
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