読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

或る「小倉日記」伝:湯浅実/朗読

2009年08月04日 20時14分03秒 | ■聴く
松本清張作、新潮CDブック発行
私が生まれた前の年に芥川賞を受賞した作品です。名家に生まれた絶世の美女ふじは、やっと結婚したものの、生まれついて障害を持つ子が生まれ、夫にも先立たれてしまう。家運が傾きながらも、懸命に子育てに努めた。成長した障害児耕作は、外見と異なり、優れた知性を示し、やがて、開業医にその素質を見出され、医師の個人的な蔵書の管理を頼まれる。そうした折、耕作は森鴎外の小倉での生活を記した日記がなくなっているということを知り、その空白を埋めようと思い立ち・・・。
松本さんの作品は、重みのあるルポ調で、次第に迫ってくる力があります。文章の力ではなく、描写と内容の積み重ねによるものである感じがします。
評価は4です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ブラザーの再生と進化 | トップ | インテリジェンス 武器なき戦争 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■聴く」カテゴリの最新記事