読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

インテリジェンス 武器なき戦争

2009年08月05日 19時18分54秒 | ■読む
手嶋龍一、佐藤優著、幻冬舎新書刊
アメリカの同時多発テロのNHKテレビ中継で、ワシントン支局長であった手嶋さんが画面に出て、独特な調子で、しかも一生懸命解説していました。その姿に好感を持てました。
一方、鈴木宗男国会議員の腰巾着のようなニュアンスで、逮捕を報道された佐藤卓さんは、目つきが怪しい、いかにも悪人めいた感じで、「こいつは悪い奴に違いない!」と直感しました。
ところが、そんな対局に居るはずのお二人が、本書で対談しているのにびっくり。
------------------------------------------------------
URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/手嶋龍一
     http://www.ryuichiteshima.com/
     http://ja.wikipedia.org/wiki/佐藤優_(外交官)
------------------------------------------------------
本書を読んで、お二人の共通しているインテリジェンスへの傾倒が分かりました。世の中には、いわゆる事情通の人達がいますが、お二人は、そんなタイプで、なおかつ優れた知性と膨大な教養や知識で、正確な状況分析に挑んできたのでした。こうした能力は、凡人には無いので、誠に希有な能力であると思います。
職場にも、職場内の情報に精通した人物がいるものですが、私は元々関心が希薄なので、唖然として、感心して眺めています。そんな私にも例外の特技があります。それは、人事異動の事情、理由、力学の大方が理解できることです。当たり前のことのように感じていましたが、多くの人は分からないようで、心底お驚きました。
本書は、国家にとって、インテリジェンスがいかに重要であるかが平明かつ的確に描かれており、興味深く読み進めました。一々納得しきりです。
評価は4です。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 或る「小倉日記」伝:湯浅実... | トップ | 生まれ出ずる悩み »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

■読む」カテゴリの最新記事