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大分前に、黒部第三ダムの開発のために作られたトンネルを巡る、吉村昭さんの「高熱隧道」を読んみました。昭和11年に着工し途中摂氏160度を超える岩盤を通り抜けたため、作品のタイトルとなりました。
本作は、戦後の復興期、大阪地区の電力不足を解消するため、完工時期を決められた困難なダム工事に挑んだ男たちの物語です。
ダム本体工事を請け負った間組の現場責任者は中村精さんです。この人が凄い。仕事を、仕事だけを考え抜いて現場を指揮した方が中心となった話です。非常に厳しい方であったが、誰よりも早く現場に出て見回り、安全のために容赦なくしかり飛ばす。その思いに、関わった男たちは納得し、命を賭けて挑んでいった工事でした。工期を短くするため、建設機材を運搬するためのトンネルの完成を待つことなく、冬期の険しく雪の積もった山を越える為に、「ブルドーザーでの輸送ルートを切り開いた。正に命懸けの作戦でした。これにより、工期を全うしましたが、ダムの完成までには、殉職者が171人に上ったとのことです。
最後に、中村さんがダムを訪れた場面で、殉職者の慰霊碑に向かい、深々と頭を垂れた後、「この人たちのお陰でダムが出来た」と語っていました。文字通り命を賭けて取り組む仕事とは何か。それがあったとして、自分が命を賭けられるか、と自問しました。
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URL => http://ja.wikipedia.org/wiki/黒部ダム
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評価は5です。
本作は、戦後の復興期、大阪地区の電力不足を解消するため、完工時期を決められた困難なダム工事に挑んだ男たちの物語です。
ダム本体工事を請け負った間組の現場責任者は中村精さんです。この人が凄い。仕事を、仕事だけを考え抜いて現場を指揮した方が中心となった話です。非常に厳しい方であったが、誰よりも早く現場に出て見回り、安全のために容赦なくしかり飛ばす。その思いに、関わった男たちは納得し、命を賭けて挑んでいった工事でした。工期を短くするため、建設機材を運搬するためのトンネルの完成を待つことなく、冬期の険しく雪の積もった山を越える為に、「ブルドーザーでの輸送ルートを切り開いた。正に命懸けの作戦でした。これにより、工期を全うしましたが、ダムの完成までには、殉職者が171人に上ったとのことです。
最後に、中村さんがダムを訪れた場面で、殉職者の慰霊碑に向かい、深々と頭を垂れた後、「この人たちのお陰でダムが出来た」と語っていました。文字通り命を賭けて取り組む仕事とは何か。それがあったとして、自分が命を賭けられるか、と自問しました。
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