
高田裕美著、時事通信社刊
ワープロ専用機からDOS時代のパソコンを経てウィンドウズへ移行しながら、読みやすい文書を作成することに努力していたので、フォントや文章の構造に関心を持ちましたが、特にフォントには、一貫して関心を持ち続けてきました。
ウィンドウズになってから、MS 明朝、MS ゴシックを使い始め、やがてパソコンの能力が高くなってからはプロポーショナルフォントである MS P明朝、MS Pゴシックを使うようになりました。
振り返れば、その頃、フォントへの理解が深まった頃と思います。
現在では、ウィンドウズに収録されているフォントが多彩になりました。
例えばメイリオは可読性に優れているし見栄えもします。
その他にも魅力的な書体が沢山追加されているようです。
そんなことから書体に関する本書を早速読みました。
筆者は、読みやすいフォントを開発しようと試行錯誤しながら、様々な人々との出会いを重ね、読みやすい文字の形を一心に追求し、UDデジタル教科書体(下記URL2つ目)の開発に至った道のりを記しています。
ご自身の性向と志向が導いた険しく困難な歩みとフォントに対する深い理解、そして、少しでも良いフォントを作り出したいという衝動が浮かび上がってきました。
その力強い取り組みがUDデジタル教科書体を生み出し、社会への画期的な貢献を生み出したのです。
損得抜きの尊い行いに、深い感動を覚えました。
読んでいて、文字が小さいのに読みやすいことに気付いて、巻末を見てみたら、UDデジタル教科書体を使っていたのです。
著者の成果を見ながら、心に響く物語を辿っているのだと気付きました。
なお、Windowsの収録フォントは下記リンク2つ目です。
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○高田裕美 ○UDデジタル教科書体
○Windowsに標準インストールされている日本語フォント
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評価はです。
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